目次
【目 次】
第2版はしがき
はしがき(初版)
◆第Ⅰ編 現代イギリス憲法◆
補論 現代イギリス社会
Ⅰ 現代の社会状況
Ⅱ 初版第Ⅰ編への補論
Ⅲ 多元的社会論と共同体
Ⅳ 資本主義論と現代法論
1 はじめに
2 イギリス,イギリス憲法,ウェストミンスター・モデル
2.1 概説(26) 2.2 マグナ・カルタの「再生」
3 コモン・ローの救済システム
3.1 はじめに 3.2 ダイシー理論と執行権の概念 3.3 フランクス・レポート以降
3.4 憲法的習律と憲法理論の対抗
4 ブレアの時代
4.1 ブレアの「憲法観」 4.2 ブレアの憲法改革
5 憲法と多元的社会との連鎖そして「シティズンシップ」
6 スカーマン卿の予言
6.1 コモン・ローの限界とその克服の模索 6.2 福祉国家の解体とそれへの対抗
7 「市民権」
7.1 市民権と福祉国家 7.2 国家の撤退と行政組織 7.3 司法の独立とブレア
7.4 司法の「積極化」と司法の独立(84)
8 EUとの「協調」
8.1 EU法と究極の主権論 8.2 社会権とEU法 8.3 「社会的ヨーロッパ」とEU基本権憲章
8.4 EUとイギリスの地方政府・自治のモデル 8.5 3つの円とイギリス 8.6 EU脱退の可否を問うレファレンダム
8.7 最高裁判決の結論と法案提出 8.8 白書の発表と「大廃止法案」
裁判所構成図
判例の引用法 neutral citation
◆第Ⅱ編 イギリス憲法史◆
補論 イギリス憲法史の概観
Ⅰ 概 観
Ⅱ イギリス憲法論議によせて
第1章 憲法思想の諸潮流と理論
1 「変化する憲法論」の史的文脈
2 「機能主義法学」の史的文脈
3 「法と世論」の関係論
4 「政治的憲法」論の展開
5 「イギリス」憲法論と「帝国」
5.1 帝国と憲法 5.2 「支配の代償」と帝国のイデオロギー
6 帝国の崩壊と自由論
6.1 新自由主義の台頭 6.2 労働党と社会主義 6.3 イギリス没落の要因論
7 ヒューマニズム歴史観と「機能主義様式の公法学」
第2章 「原型」としてのイギリス憲法と「階級論」
1 憲法と「法の支配」論
1.1 裁判官と行政権 1.2 トムソンと階級論
2 トーマス・ペインという存在
3 階級文化と共和主義・立憲主義
4 トムソンの「法の支配」論とブラックストーン
5 ブラックストーン理論の位相
6 ブラックストーンの「絶対権」論
第3章 憲法史における連続と断絶
1 「コモン・ロー連続説」の歴史的基盤
2 古来の国制論から統治する議会へ
3 いわゆる「修正・批判」学派の歴史観の生成
4 「修正・批判」学派への応答
5 市民革命前夜
第4章 市民革命論の再定位
1 比較経済史学派の問題意識の重要性
2 「ブルジョワ革命論」とその「再生」
3 革命の終焉からもうひとつの「革命」へ
第5章 名誉革命と名誉革命体制の再定位
1 名誉革命前夜の状態
2 名誉革命の「プロセス的構造」
3 ハイポリティクスの「制度化」
4 「法の沈黙」
5 封建制の「特殊構造」と民兵問題
6 名誉革命への「軍事的」文脈
7 名誉革命への「帝国」的文脈
8 名誉革命の「宗教的」文脈
第6章 名誉革命の法構造
1 Revolution Settlement
2 「権利章典」の歴史的性格
3 「王位継承法」と裁判官
第7章 近代憲法史と土地所有権法の連鎖
1 「政治的信託」論
2 統治の解体論と「フォーク・ロー」
3 共同体と「行政」の関係の問題性格
4 都市の「自治」とコモンズ
5 入会地と緑地─公衆への開放
6 「歴史概念」としてのコモンズ
7 コモナー理論
8 共同の象徴としての共同権・入会権
9 フォレストの「開放」
10 フォレスト法による「逆転」の展開
11 労働者住宅問題との接合
12 湖水地方をめぐる攻防
13 ナショナル・トラストの誕生
第8章 イギリス近代と多元的社会の法構造
1 イギリスの奴隷制
1.1 「奴隷船」 1.2 ジャマイカ事件 1.3 サマセット事件
2 雇用契約法の歴史的分析と「労働契約論争」
3 救貧法とヴォランタリズム
3.1 小経営の「終焉」と救貧法 3.2 「定住法」と「自由なる」賃労働者=「産業予備軍」の形成
3.3 友愛協会
4 アソシエーション
4.1 マンチェスターとロンドン 4.2 租税と統治の構造 4.3 アソシエーションをめぐる論争的状況
4.4 南海泡沫事件 4.5 株式会社生成史
5 信託と統治構造論の問題性格
6 信託の社会的機能
6.1 イングランド信託法の特色
7 信託と国家
終章 車輪は一回転して
補論 市民革命論は「消滅」したのか─憲法史研究の方法によせて─
1 はじめに
2 法の歴史理論と市民法論の交錯
3 市民革命論の再定位
4 おわりに
和文・事項索引
欧文・事項索引
判例索引