目次
「新時代の刑事法」管見
自由主義法治国と刑法
刑法上のパターナリスティックな介入とその限界
刑法における自己決定の自由
市民の司法参加と犯罪論体系
状態犯罪としての所持罪理解と行為主義
客観的帰属論の規範・判断構造
不作為犯における因果関係と「疑わしきは被告人の利益に」原則
不作為犯における作為義務の内容
過失不作為犯における「注意義務」について
外国人登録不申請罪の構造と公訴時効の起算点
「結果反〈無〉価値論」について
第二次大戦後の社会と可罰的違法性論の帰趨
法益主体の自己決定と正当化原理
犯罪論における「被害者の意思」の意義
治療行為と患者の承諾について、再論
終末期医療における自己決定と事前指示について
正当業務行為の正当化におけるリスク概念の意義
緊急救助型と自己防衛型の偶然防衛について
緊急避難論における補充性の要件
強制による行為
「作為義務と作為義務の衝突」における正当化根拠と正当化概念
刑事責任の本質としての非難
行為能力及び責任能力の犯罪論体系的内実規定と関係構造
犯罪論における「精神障害に基づく錯誤」の問題
認識形成プロセスとしての故意
結果無価値論から見た過失犯の結果回避可能性
可能世界論による予見可能性の検討
不完全な説明と予見可能性
医療事故と刑事過失論をめぐる一考察
複数人の過失処罰をめぐる問題点
鉄道事故と企業幹部の管理・監督責任
実行の着手と罪刑法定主義
イギリスにおける未遂犯の処罰根拠
台湾における2005年刑法改正をめぐる論争
韓国不能犯に関する一考察
障害未遂・中止未遂における点と線・試論
中止犯における内包既遂犯について
間接正犯と共謀共同正犯の区別
共犯と正犯の区別について
正犯と共犯の区別に関する一試論
共同正犯における未遂
共犯の成立範囲と帰属原理
国際刑法における正犯処罰の系譜と判例理論の継受
曽根威彦教授の刑法理論
