目次
生活の質を高める教育と学習 目次
[看護・介護・保育の心理学シリーズ]刊行にあたって
まえがき
第1章 生活の質を高める支援の視点
1 はじめに ― 実習からの示唆
2 学習の視点
(1)スキナー箱
(2)スキナー箱におけるラットの行動とA特別養護老人ホームにおける
Bさんの行動の対応
3 生活の質を高める支援には学習の視点だけで十分なのか
4 フィールドワークの視点
(1)フィールドワークの定義
(2)フィールドワークと生活の質を高める支援の関連
(3)フィールドワークによる解釈的アプローチとは何か
(4)生活の質を高める支援における解釈的アプローチとは何か
5 実習からの示唆の再考
(1)よく見ること・よく聞くこと
(2)実習からの示唆の再考
6 支援の累積性
【レポート課題】
【参考書】
第2章 生活の質を高める支援研究の方法論
1 はじめに
2 生活の質をどう捉えるか
3 生活の質を評価するための方法
4 生活の質を向上させるための支援の考え方と方法
5 ヒューマン・ケア領域での質的研究
(1)質的研究の特徴
(2)質的研究の評価の視点と方法論
6 質的データの種類と収集方法
(1)言語データの収集法
(2)映像データの収集法
(3)記録文書データの収集法
(4)質的データの分析と解釈方法
7 おわりに
【レポート課題】
【参考書】
第3章 乳幼児期における生活の質を高める支援
1 はじめに
2 乳幼児期の発達課題
(1)乳児期
(2)幼児期
3 子どもの具体的な姿を通して子どもの生活の質を高める
支援を考える
(1)食事量の少ない子どもの生活を考える
(2)幼児期の遊びを通して考える
(3)大人が子どもの遊びに加わる
4 子どもの生活の質を高める
【レポート課題】
【参考書】
第4章 学童期における生活の質を高める支援
1 はじめに
2 学童期の心理発達
3 学童期の子どもたちが直面する課題と困難
4 学童期の生活の質を高める支援
5 生活の質を高める支援の実際 ①
― 視覚化を通じた支援
6 生活の質を高める支援の実際 ②
― 学童期の子どもの性的行動と性教育
【レポート課題】
【参考書】
第5章 思春期における生活の質を高める支援(中学生)
1 はじめに
2 思春期とはどのような時期か
3 思春期の発達課題
(1)自立をめざしての親離れ
(2)内面を分かち合える友人との出会い
4 思春期の学校不適応に対する支援
(1)二者関係での支援
(2)三者関係での支援
【レポート課題】
【参考書】
第6章 青年期における生活の質を高める支援(高校生・大学生)
1 はじめに
2 青年期と生活の質
(1)青年期の特質
(2)他の世代と比較した青年期の生活の質
(3)青年期の生活の質の概観
3 青年期の生活の質の構成要素
(1)高校生の生活の質
(2)大学生の生活の質
4 青年期の生活の質の関連要因
5 QOL向上の支援
(1)支援の方向性
(2)東北大学における支援
(3)九州大学における支援
【レポート課題】
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第7章 中年期における生活の質を高める支援
1 はじめに
2 ライフサイクルにおける中年期の特徴
3 職場のメンタルヘルス
(1)職場不適応と職業性ストレス
(2)自殺
4 子育てと夫婦関係
(1)空の巣症候群
(2)夫婦関係の危機
5 更年期障害
(1)更年期とは
(2)更年期症状
(3)更年期症状に関連する要因と対応
6 おわりに
【レポート課題】
【参考書】
第8章 老年期における生活の質を高める支援
1 はじめに
2 ライフサイクルにおける老年期の特徴と発達課題
(1)老年期の特徴
(2)老年期の発達課題
3 高齢者の生活の質を高める支援としての昔話の語り
(1)回想法
(2)昔話の語り
(3)昔話の特徴
(4)昔話の話型分類
4 フィールドワーク
― 人生をふり返って肯定的に省察する昔話の語り
(1)2人の語り手
(2)語り手Xさんが語った昔話
(3)語り手Yさんが語った昔話
5 昔話の語りの心理学的機能
6 昔話の語り支援のポイント
【レポート課題】
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第9章 糖尿病患者における生活の質を高める支援
1 はじめに
2 グループ療法による糖尿病患者の生活の質を高める支援
(1)糖尿病のグループ療法
(2)グループ療法の進め方
(3)特徴的な事例
3 グループ療法による支援のポイント
【レポート課題】
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第10章 血液透析患者における生活の質を高める支援
1 はじめに
2 腎障害のステージと血液透析
3 血液透析患者の心理学的理解と意義
(1)病気受容と病気適応
(2)自己調節モデルと病気認知
4 生活の質を高める支援の実践
(1)患者と医療者のそれぞれの立場と捉え方
(2)支援対象に合わせた対応
5 看護師、介護士への教育の示唆
6 おわりに
【レポート課題】
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第11章 ALS患者における生活の質を高める支援
1 はじめに
2 ALS患者の生活の質ということ
(1)「生活の質」と「根拠に基づいた医療」いう概念
(2)難病における緩和ケアの必要性
(3)インフォームド・コンセントと自己決定
3 ALSの患者と家族の生活と心理、それへのケア
(1)発病の初期
(2)診断の確定と病気の受け止め
(3)将来の選択
(4)人工呼吸器装着の有無 ― 未装着・装着後の生活
(5)コミュニケーションの問題と、患者の自己像と物語の生成
【レポート課題】
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第12章 がん患者における生活の質を高める支援
1 はじめに
2 がん患者の心理的危機
3 がん患者の生活の質を支える心理-社会的支援
(1)がんとともに「健康」に生きる
(2)がん患者の生活の質を維持・向上する3つのアプローチ
4 地域を拠点とした心理-社会的支援の実際とその効果
(1)日本における支援組織の実態
(2)グループを用いた心理療法的介入 ― グループサポート
(3)グループサポートの効果
5 看護師、介護福祉士への教育的示唆
【レポート課題】
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第13章 ターミナル期の患者を介護する家族の生活の質を高める支援
1 はじめに
2 家族にとっての看取りという体験
3 ターミナル期の患者と家族への支援
(1)ターミナル期の患者の意思表示と家族
(2)看取り時に家族が行ったケア行動
(3)ターミナル期の患者を支える家族へのケア
(4)家族への情報提示
(5)レスパイトケア
(6)グリーフケア
4 死に備える ― 死の準備学習
【レポート課題】
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第14章 精神障害者の生活の質を高める支援
1 はじめに
2 精神障害者と生活の質
3 これまでの研究と実践
4 生活の質を高める支援の実際
(1)生活の質を高める支援の位置づけ
(2)生活の質を高める支援の実際
5 今後の学習のために
【レポート課題】
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第15章 地域で暮らす人々の生活の質を高める支援
1 はじめに
2 地域の変貌と支援
3 実践 ― 自殺予防活動とコミュニティ
(1)実践活動事例
(2)コミュニティの側面とは何か
4 おわりに ― 医療および福祉専門職への示唆
【レポート課題】
【参考書】
文 献 207
人名索引 221
事項索引 222
装幀=虎尾 隆