目次
戦争〈=国家の「経済行為」〉と個人の関係を問う 特攻隊員から平和運動へ 〈戦後社会〉の自明性への問いかけ 〈戦後世代〉の「責任」を問う 〈戦後世代〉と戦争 知られざる戦時下の「商船の悲劇」 日本の軍隊の本質に関わる問題点を示唆 自衛隊員と憲法九条 加害者であることにおいて人間になる 戦争は常に周到に準備され推進されてきた 『坂の上の雲』現象と「国のかたち」という神話 戦中・戦後に一貫する組織の論理 兵士の声を直接聞く制度を 国家の非常時における日本人の精神を解明 戦争をめぐって日本人が見落としている視点 〈戦後史〉を根底からとらえ直す 〈戦後体制〉の本質を見つめる 日本人が不可視化した〈戦後〉 日本人の〈戦後意識〉そのものへの問い 「〈戦後レジーム〉からの脱却」のもう一つの意味 「戦争博物館」からみる戦争 加害者/被害者のすれ違いの深さを描く 政財界が推し進める「若者の命の使い捨て」 〈戦後レジーム〉解体と「熱狂なきファシズム」の正体 ナパーム弾の歴史が暴く戦争の本質 戦時下の人間性のありようを見つめる 庶民と対話の思想から見つめる日本社会 大衆文化を通して「日本人とは?」を問う 「日本」と「日本人」を歴史的視野から問い直す 庶民の実際から日本の近代をとらえ直す 「唱歌」とイデオロギー
近代日本の過剰な社会秩序の形成過程 内発的発展論をめぐる二冊の書物 短篇小説集のかたちをとった時代批判の書 明治以来の「国民」と「知識人」の来し方 現実に根を張った思想を 近代日本のイデオロギーの本質解明に迫る 近現代における差別の背景解明への一歩 今なお厳然と存在する部落差別 ヤクザの視点から見た日本人論 買売春と日本社会の構造 「なぜ?」を禁じる道徳教育の本音 「日本のアイデンティティー」の問題をめぐって 鶴見俊輔と「銭湯デモクラシー」 生活世界から考える二つの視点 非国家神道 上山春平論 「誇り高く、美しい国」とは、戦争への途ではないのか? 敗戦・戦後七〇年とわれわれの視点の枠 追悼 鶴見俊輔