目次
第1部 〈こっくりさん〉と〈千里眼〉
はじめに
第1章 明治のこっくりさん
1 「こっくりさん」の流行
2 近代心霊学の誕生
第2章 催眠術と「煩悶の時代」
1 催眠術の流行
2 「煩悶の時代」
3 明治というカオス
第3章 千里眼と科学
1 最初の千里眼
2 心霊学の流行
3 長尾郁子と「丸亀事件」
4 葛藤――千里眼と科学
5 「迷信」という封印
第4章 科学のゆくえ・心霊学のゆくえ
1 大正期以降の心霊学
2 ニュー・サイエンス
3 おわりに
参考文献
あとがき
第2部 その後の〈こっくりさん〉と〈千里眼〉
第1章 千里眼は科学の分析対象たりうるか
はじめに
1 今村新吉「透視に就て」の問題機制
2 千鶴子の透視実験と各学問ジャンルの対応の諸相
3 念写の登場と京大光線の発見
4 千里眼は科学の分析対象たりうるか
おわりに
第2章 催眠術と霊術のあいだ
はじめに
1 雑誌「心理研究」の位置
2 「心理研究」応答欄と催眠術
3 隆盛する霊術へのまなざし
4 噴出する福来批判
おわりに
第3章 「こっくりさん」の変容
はじめに
1 「こっくりさん」の生成――一九七〇年代のブームまで
2 「こっくりさん」の変容
3 少女文化としての「こっくりさん」
おわりに――筆仙・碟仙・「こっくりさん」
初出一覧
増補版あとがき
解説 いま蘇る「一柳世界」の原点 東 雅夫