目次
序章 身体と映像技術
1 カドール岩の謎
2 ヒステリーと写真
3 規律訓練とスペクタクル
4 身ぶりの危機
5 五人の科学者
第1章 エドモン・デボネの身体鍛錬術――表層的なものとしてのポーズ
1 従順な身体鍛錬術
2 写真のなかの身体鍛錬
3 身体のカタログ化
4 身体のスペクタクル化
5 ポーズの作り方
6 表層的なものとしてのポーズ
第2章 ジョルジュ・ドゥメニーの歩き方――身ぶりを失うということ
1 写真のなかで消えた男
2 フランス体育教育の父
3 歩き方の理論
4 幾何学的連続写真とモーションキャプチャ
5 生命を吹き込まれた肖像、またはその声
6 身ぶりを失うということ
第3章 アルベール・ロンドの連続写真機――フォト/クロノグラフィの間隙
1 写真機と三つの身体
2 観察者と写真機
3 アマチュア写真家と神経科医
4 医学的連続写真
5 連続写真のナラトロジー
6 可視化と可視性
7 科学者の真の網膜
8 フォト/クロノグラフィの間隙
第4章 アルフレッド・ビネのグラフ法――心理を可視化すること
1 実験心理学とグラフ
2 成立しなかった実験心理学
3 グラフという自動機械
4 曲線の由来
5 反応時間の非決定性
6 身ぶりと自動機械
7 心理を可視化すること
第5章 ポール・リシェの型どり――世紀転換期のヴァーチャリティ
1 デカルトの頭蓋骨
2 最初の芸術家
3 デッサンと写真
4 複製技術の非決定性
5 写真と型どり
6 世紀転換期のヴァーチャリティ
結語 身ぶりの機械
1 科学者の身ぶり
2 身ぶりと機械
3 科学者の網膜
参考文献一覧
あとがき
事項索引
人名索引