目次
プロローグ
第1幕 笑いの世界
1 芸術と笑い
笑いとは
舞台芸術の笑い
オペラの笑いの本質
2 悲劇と喜劇の比較論
悲劇と喜劇、どちらを選ぶ?
正歌劇と喜歌劇の違いって?
喜劇オペラのなりたち
オペレッタの誕生
3 笑いを表現する音楽とは?
音楽が表現するもの
音楽と笑い
音楽のユーモア
第2幕 喜劇オペラ作品探訪
1 どんなものから聴いたらいいの?
喜劇オペラを観に行こう!
2 初級篇 明るく素朴な笑いと喜びのためのおすすめ作品
おなじみ! 十九世紀イタリア・オペラ・ブッファの頂点──ロッシーニ『セビリアの理髪師』
ウィーン・オペレッタの真髄──ヨハン・シュトラウス二世『こうもり』
ドイツの精神的喜劇──ヴァーグナー『ニュルンベルクのマイスタージンガー』
うれしくて泣き笑いのオペラ──トマ『ミニヨン』
3 中級篇 一段階進んだ、ちょっと意味深な笑いのためのおすすめ作品
喜劇オペラの実験室──リュリ『町人貴族』 シャルパンティエ『気で病む男』
喜劇になった悲劇?──ヘンデル『アグリッピナ』
歌芝居、ハッピーエンドの背後は完全なる神の世界──モーツァルト『魔笛』
4 上級篇 芸術的深遠さに達した笑いのためのおすすめ作品
イロニーに満ちたグロテスクな世界──オッフェンバック『ホフマン物語』
シュールな世界──プーランク『ティレジアスの乳房』
二十世紀オペラはどこへ向かったか?──ブリテン『アルバート・ヘリング』
5 番外篇 喜劇オペラとは呼ばれないけれど……
喜劇ではないが、冷笑を含んだオペラ──グノー『ファウスト』 チャイコフスキー『エフゲニー・オネーギン』
第3幕 喜劇オペラの作曲家一覧──バロックから二十世紀まで
一八〇〇年以前
十九世紀
二十世紀
エピローグ──日本人のための鑑賞の手引き
あとがき
作品一覧