目次
はじめに
序 変わらぬものと変わりゆくもの──変化はどこから
第1章 権力の代理人としてのジャーナリスト
1 最初の新聞、最初のジャーナリストたち
2 情報と政治の中世
3 メディア革命、その利用と統制
4 ジャーナリズムとマスメディアの「分離の崩壊」
第2章 ナショナリズムの台頭とメディア
1 ナショナルなるものと軌を一にして発展
2 ナショナル・ニュースエージェンシーと世界分割
3 情報主権と新世界情報通信秩序
4 「われわれの戦争」から九・一一、イラク戦争の熱狂へ
第3章 総力戦とメディア
1 戦争に深く魅入られて
2 第一次世界大戦の衝撃
3 権力行使過程としての政治コミュニケーション
4 総力戦・効果研究パラダイムの成立へ
第4章 限定諸戦争とメディア
1 分析の枠組みづくりに向けて
2 アクセス分析
3 検閲分析
4 プロパガンダ分析
第5章 総力戦の文化と限定戦争の政治的現実
1 限定戦争概念のさらなる限定化
2 グローバル化、CNN効果と「見える戦争」
3 テクノロジーの進展、軍事革命(RMA)と「見えない戦争」
4 パブリックリレーションズ技術の政治応用と「見せる戦争」
5 メディア、権力、オーディエンス
第6章 デジタルメディア革命と戦争、メディア
1 インターネットと戦時メディア統制、プロパガンダ
2 インターネットと戦争報道
3 インターネットがつくりだす情報空間
4 「信頼に足る瞬間」と「大いなるいま」
第7章 欧州統合の実験とメディア
1 統合の深化とメディア
2 統合の拡大とメディア
3 対米ナショナリズムと停滞、迷走
4 国家の枠組みを超えた共同体・公共奉仕へ
追記 コソボ戦争取材から
1 戦火のベオグラードで
2 メディアに固有の力をたのんで
資料 主要な限定戦争の概要
おわりに