目次
はじめに
■第1部 ジェンダーの理論
第1章 フロイトのセクシュアリティ理論とジェンダー問題
(藤野 寛)
第2章 性的差異の二律背反(中山 徹)――
カント、フロイト、ラカン派精神分析
第3章 ポストフェミニズムと第三波フェミニズムの可能性
(三浦玲一)――『プリキュア』、『タイタニック』、AKB48
第4章 核家族の男たち(越智博美)
冷戦期アメリカにおけるリベラリズムと組織からの逃走
第5章 彼女はなぜ去っていったのか(中井亜佐子)――
コスモポリタニズムと移民女性
■第2部 リベラリズムとジェンダー
第6章 デモクラシー、メリトクラシー、女性の暮らし
(河野真太郎)――20 世紀イギリスのリベラリズムとジェンダー
第7章 主体化、ジェンダー化(井川ちとせ)――
家父長制資本主義体制下のイングランドとアイルランド
第8章 船乗りの物語を紡ぐ女性(吉野由利)――
ジェイン・オースティン『説得』再考
第9章 アメリカン・アダムと戦後(早坂 静)――
ティム・オブライエンのヴェトナム戦争記述における
リベラリズムとジェンダー
■第三部 クィア・スタディーズ
第10 章 男性性とセクシュアリティの教育(町田みどり)
──ヘンリー・ジェイムズ「巨匠の教え」
第11 章 エイズ・アートとセクシュアル・マイノリティの
政治(藤田淳志)――
『フィラデルフィア』、『レント』、『ザ・ノーマル・ハート』
第12 章 市民社会と表現の可能性(山田創平)――
dumb type による『S/N』
第13 章 Qの欲望(大橋洋一)――
現代の映画とクィア批評
第14 章 「ちゃんと正しい方向にむかってる」( 清水晶子)
――クィア・ポリティクスの現在