目次
はじめに
1.特別支援教育にたのしい授業を
2.予想実験ゲーム《エラン・デ・ミテ》
3.発表会形式入門《おりぞめ発表会》
4.ものづくりの授業のポイント
5.ドキドキワクワク〈宝島〉(支援学校)探検記
6.ミニ授業書《ドライアイスであそぼう》
7.たのしく学び,たのしく生きるために
8.傘をささないヨウ君
9.僕の入門
付録 たのしい障害児教育のプラン・文献紹介
あとがきと謝辞
前書きなど
この本では,題名に示したように,「たのしい授業」という考え方,その内容と方法を障害児教育(特別支援教育)のなかに大胆に持ち込んでいます。それを実感していただくために,タイプの異なった授業プラン「エラン・デ・ミテ」「おりぞめ発表会」「ドライアイスであそぼう」を,くわしく紹介しています。
〈授業プラン〉という言葉は珍しくもありませんが,わたしたちがここで紹介するのは,「そのとおりやれば,ほとんどどのクラスでも(いろんな条件が違っていても)〈たのしい/もっとやりたい〉といってもらえる実証ずみの授業プラン」です。
「そんなこと不可能だろう」と思う人が多いかもしれません。その場合は,まず巻頭の「特別支援教育にたのしい授業を」を読んでみてください。「障害児教育(特別支援教育)の新時代」を感じていただけるのではないかと期待しています。
本書の特色は,そうした〈授業プラン〉だけでなく,じつは,そうした授業プランを生み出した考え方,実際の授業のすすめ方,応用の仕方などを展開しているところにもあります。
どの順番で読まなければならないということはありませんので,目次をみて,自分の問題意識とあいそうなところから読んでください。ただ,「障害児教育(特別支援教育)について,ほんとに初心者」という方は,「たのしく学び,たのしく生きるために」や「僕の入門」を先に読まれるとよいでしょう。巻末には「その他の授業プランの紹介」もあるので,おおいに参考になると思います。