スタンダール―小説の創造

高木信宏（著）

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詳しい情報

出版社: 慶應義塾大学出版会(2008-01-30)

単行本: 363 ページ

ISBN-10: 4766414721 ISBN-13: 9784766414721

NDC(9): 950.268

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紹介

▼独自の小説世界によって、今もなお新しい読者を魅了し続けているスタンダール。19世紀フランスに生きた作家は、なぜ不朽の傑作を生み出すことができたのか。日記や備忘、書簡など一次資料の綿密な考証を通じて『赤と黒』『パルムの僧院』の成立過程に斬新な視角をひらき、〈民衆〉〈手紙〉〈まなざし〉にテーマ構築の独創性を探ることで、同時代への批判的感性と自己の探求【エゴチスム】とが分かちがたく結びついた、文学的戦略と創造の美学を解明する。

序第Ⅰ章　小説創造の戦略　『アルマンス』における主人公像の造型　『赤と黒』の創作過程—着想と制作時期の再検証　『リュシアン・ルーヴェン』における〈衣装〉　『パルムの僧院』冒頭部の制作第Ⅱ章　民衆・手紙・まなざし　スタンダールにおける〈民衆〉　ジュリアン・ソレルの〈手紙〉　『ラミエル』における社会諷刺　スタンダールにおける〈まなざし〉　『チェンチ一族』における〈まなざし〉第Ⅲ章　創作と自己認識　『エゴチスムの回想』における自己認識　『エゴチスムの回想』と『社会的地位』　感受性と自己認識　『アルマンス』、あるいは〈感じやすい魂〉の悲劇結論あとがき

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