目次
はじめに 舟山俊明、米山光儀、山本正身 第一部 教育への視角を定位する〈再考〉教育における「技能」概念——「傾向性(disposition)」としての「わざ」概念に注目して 生田久美子教育理論の人間学的基礎——ディルタイ教育学における「生の目的論的構造」論の位置 舟山俊明アリストテレスの教師観——プラトン『メノン』との比較から 東敏徳「教えない教育」を考える——教育の進化論的基盤の意味 山本正身「遺伝教育学」は可能か 安藤寿康アメリカ高等「教育」の誕生——リベラル・アーツとその「教育」 松浦良充美的経験・教育・自己形成——「シンボル生成」としての美的経験をめぐって 真壁宏幹「理性的人間」の形成と感覚論哲学 坂倉裕治古典作家の学園に学ぶ——エラスムスに見る人文主義教育思想 杉下文子第二部教育へのアプローチを開拓する洋学教育小史——江戸期日本の蘭語・蘭学の教授・学習を中心に 田中克佳本居宣長にみる遠隔教育の原理——「へだたり」・「やりとり」・「つながり」 白石克己アメリカにおける高等教育史研究の動向——通史編纂の問題 坂本辰朗慶應義塾出身者と師範学校——師範教育からの離脱をめぐって 米山光儀文学者の教育思想研究に関する一考察——「教育」の視座からの方法的吟味 渡邊 弘授業研究再考 鹿毛雅治文化・教育政策におけるダイバシティ——多国間協力、二国間協力、国内政策 犬塚典子モンテッソーリ発達理論と自由作業の原理 李 善玉見えない学力を可視化する——「プロジェクト・スペクトラム」の評価実践 山内淳子高等学校入試における中学校と高等学校との相克——一九三〇(昭和五)年の高等学校入試の講評の分析を通して 吉野剛弘あとがき 田中克佳執筆者紹介