目次
はじめに第一章 プルーストの愛における所有の概念について第二章 プルーストと時間の問題 Ⅰ 時間における連続性と不連続性 Ⅱ プルースト的時間の素描と探究の方向第三章 プルーストにおける詩的現象学第四章 プルーストの方法——その色彩光学をめぐって——第五章 プルーストと色彩——《atre》系の色彩語をめぐって——第六章 文学と色彩——プルーストと《mauve》——第七章 プルーストと「青」のイマージュ第八章 透明の詩学——プルーストと「ガラス」のイマージュ——Ⅰ 1 「砕けたガラス器」 2 「ビロードの外套」 3 「砕かれた声」Ⅱ『楽しみと日々』 1 <脆さ>と<粉砕>のモチーフ 2 <流動性>または<溶解>のモチーフ (1)光と液体のイマージュ (2)溶解のイマージュⅢ『楽しみと日々』から『ジャン・サントゥイユ』へ存在の脆さ——「脆い玩具」jouet fragileⅣ 1 「砕かれた香水びん」flacons brises——裏切られた願望 2 『ジャン・サントゥイユ』における《briser》のモチーフⅤ 『ジャン・サントゥイユ』における《briser》のモチーフの変奏 (1)砕けた意思 la volonte brisee (2)砕けた水差し la carafe brisee第九章 プルーストと砕けたガラス器——Pour une poetique de transparence (1)——ⅠⅡ 1 オデットが砕いたvase 2 砕かれたヴェネツィアのガラス器 3 押しつぶされたビロードの溶解 4 破壊できない結合 5 一つの解釈の可能性 6 第二の解釈Ⅲ 1 砕けたガラス器を求めて (1)オデットの「花瓶」vase (2)レオニー叔母の花瓶 (3)アルベルチーヌの隠語 2 三つの破片 (1)ヴィルパリジス夫人のvase (2)二国間のalliance (3)永久に破壊されたvase 3 不在のvaseの喚起Ⅳ 不滅のunionへの祈り第十章 プルースト・一九〇四年と一九〇五年 あるいは「巨匠たちのワニス」——Pour une poetique de transparence (2)——Ⅰ 1 幻想の空間 2 一九〇五——母の死Ⅱ 流動的なものⅢ 透明な「ワニス」第十一章 プルースト素描——付加と縮約——Pour une poetique de transparence (3)——Ⅰ 「煮凍り」のようにⅡ ガラス・水・死Ⅲ 縮約法Ⅳ 「柱の滴」——イメージのエコー——第十二章 プルーストと結氷の主題(前)——Pour une poetique de transparence (4)——Ⅰ 「脆さ」または「破壊」の主題の二重性Ⅱ 唯一の「書物」と準備としてのテクストⅢ 詩人の死か?Ⅳ 作品と死の意識第十三章 プルーストと結氷の主題(後)——Pour une poetique de transparence (5)——Ⅰ 「脆さ」からの脱出Ⅱ 文学的才能の欠如の観念Ⅲ 『サント=ブーヴに反して』に含まれる原図Ⅳ 夕闇の詩学第十四章 プルースト・透明のイメージ——Pour une poetique de transparence (6)——第十五章 プルーストの「黒」のイメージ第十六章 プルーストの植物誌ノート ——プルーストの花——あとがき