紹介
◆作業療法士の「クライアントを知りたい」気持ちに応える! ◆
「人間作業モデル(MOHO)」を理解するために必要な理論、リーズニング、評価法、事例、エビデンス、すべてを網羅した、作業療法士必携の基本図書。
人間作業モデルを理解するために必要な「意志」「習慣化」「遂行能力」「環境」の4つの要素について詳しく解説し、最新の理論を身につけることができます。
また、実際に臨床で適用する際にどのように理論を用い、クライアントを理解し、作業療法を行うのかという作業療法のリーズニングについても、分かりやすく説明しています。
そして、作業に焦点を当てた介入を行うために必要となる評価法についてももれなく紹介し、臨床で活用するための足がかりになります。
「高齢者」「認知症者」「精神疾患をもつ人」「小児」「職業リハビリテーション」等の事例を多数取り上げており、作業療法士が臨床でどのように考え、どのように実践しているかが手に取るように分かるようになっています。
こうした理論と実践のバックボーンとなっている研究についても多数紹介し、人間作業モデルの科学性についても知ることができます。
目次
第I部 人間作業の説明
第1章 人間作業モデルへのいざない
第2章 人に特化した人間作業という概念
第3章 人と環境との間の交流
第4章 意志
第5章 習慣化:日常作業のパターン
第6章 遂行能力と生きている身体
第7章 環境と人間作業
第8章 行為の諸次元
第9章 作業的生活を加工すること
第10章 行うことと,なること:作業の変化と発達
第II部 人間作業モデルの適用:作業療法の過程と作業療法のリーズニング
第11章 作業療法のリーズニング:作業療法の計画,実施,成果の評価
第12章 評価:情報収集の標準化された方法と標準化されていない方法の選択と利用
第13章 作業従事:クライアントはどのように変化を達成するのか
第14章 介入の過程:作業的変化を可能にする
付録A 作業療法のリーズニングのガイドライン
第III部 評価法:クライアントの情報を収集する構成的方法
第15章 観察の評価
第16章 自己報告:クライアントの視点を明らかにすること
第17章 クライアントと話すこと:面接により情報収集をする評価法
第18章 情報収集を結びつけた評価法
第IV部 事例の提示
第19章 作業的ナラティブを作り直すこと:高齢者への人間作業モデルの応用
第20章 認知症の人々への人間作業モデルの適用
第21章 精神疾患をもつ人々への人間作業モデルの適用
第22章 小児の実践での人間作業モデルの応用:感覚処理,運動,医学,発達の諸問題に働きかけること
第V部 人間作業モデルでの実践
第23章 職業リハビリテーションのための人間作業モデルの応用
第24章 人間作業モデルに基づくプログラム開発
第25章 人間作業モデルの実践のエビデンス
第26章 人間作業モデル,ICF,作業療法実践枠組み:世界で最高の実践を支援する結びつき
付録B イリノイ大学シカゴ校人間作業モデル情報センターとウェブサイトの紹介