紹介
リベラル・アーツとしての法学の多領域にわたる問題群に論究する,
法哲学界の重鎮によるポレミッシュな論文集
著者は,これまで法学・法哲学/法・政治思想など,インターディシプリナリーな問題群を,幅広い知をもって剔抉してきた。多領域にわたる学問を多層的に渉猟して,「法というものの根源にあるもの」「その究極にあるもの」に迫る。「正義論」「フィクション論」「権利論」から「法学論」まで斬り込むエッジの効いた論考集。
◆主な目次
はしがき
第1章 正義の構造:サンデル、ロールズ、井上達夫から考える
1.1 はじめに
1.2 サンデル考:正義論と道徳論の関係
1.3 ロールズ考:分配論と正義論の関係
1.4 井上達夫考:「正義概念」・「善に対する正の基底性」の射程
1.5 むすび:正義の個別性
第2章 「良心」とは何か:憲法19条の考察
2.1 問題の所在
2.2 良心とは何か
2.3 良心の自由侵害がもたらすもの
2.4 良心防衛の法理
2.5 むすび
第3章 法と擬制:末弘厳太郎『嘘の効用』・来栖三郎『法とフィクション』考
3.1 はじめに
3.2 大岡裁きの事例の検討
3.3 他の六つの事例の検討
3.4 来栖三郎のフィクション論
3.5 正義論からの考察
第4章 「責任」について:歴史からの考察
4.1 はじめに
4.2 刑事責任
4.3 民事責任
4.4 ヨーロッパ原初の不法行為責任
4.5 むすび
第5章 国家法人と個人:日本国による戦時犯罪への国家賠償をめぐって
5.1 はじめに
5.2 現代における国家法人
5.3 現代の国家法人と個人
5.4 むすび
第6章 法と権利:法が先か権利が先か
6.1 はじめに
6.2 思想によって異なる
6.3 実務との関係:「民事訴訟の目的」論
第7章 法解釈論と法の基礎研究:平井宜雄『損害賠償法の理論』考
7.1 はじめに
7.2 前半部分――相当因果関係説をめぐって
7.3 後半部分:不法行為法の基礎理論をめぐって
7.4 まとめ
第8章 民主主義科学者協会法律部会50年の理論的総括:現代法論を中心に
8.1 はじめに
8.2 国独資論と経済主義
8.3 国家論
8.4 法の歴史分析
8.5 国際的な諸関係
8.6 新自由主義
8.7 Grand Theory
8.8 近代法・社会法への新スタンス
第9章 「法学」なるものの再考/再興
9.1 法的思考はどこから法的か?
9.2 開いた法学/閉じた法学
9.3 法科大学院を出て基礎法学研究者
9.4 近代法の再定位
目次
はしがき
第1章 正義の構造:サンデル、ロールズ、井上達夫から考える
1.1 はじめに
1.2 サンデル考:正義論と道徳論の関係
1.3 ロールズ考:分配論と正義論の関係
1.4 井上達夫考:「正義概念」・「善に対する正の基底性」の射程
1.5 むすび:正義の個別性
第2章 「良心」とは何か:憲法19条の考察
2.1 問題の所在
2.2 良心とは何か
2.3 良心の自由侵害がもたらすもの
2.4 良心防衛の法理
2.5 むすび
第3章 法と擬制:末弘厳太郎『嘘の効用』・来栖三郎『法とフィクション』考
3.1 はじめに
3.2 大岡裁きの事例の検討
3.3 他の六つの事例の検討
3.4 来栖三郎のフィクション論
3.5 正義論からの考察
第4章 「責任」について:歴史からの考察
4.1 はじめに
4.2 刑事責任
4.3 民事責任
4.4 ヨーロッパ原初の不法行為責任
4.5 むすび
第5章 国家法人と個人:日本国による戦時犯罪への国家賠償をめぐって
5.1 はじめに
5.2 現代における国家法人
5.3 現代の国家法人と個人
5.4 むすび
第6章 法と権利:法が先か権利が先か
6.1 はじめに
6.2 思想によって異なる
6.3 実務との関係:「民事訴訟の目的」論
第7章 法解釈論と法の基礎研究:平井宜雄『損害賠償法の理論』考
7.1 はじめに
7.2 前半部分――相当因果関係説をめぐって
7.3 後半部分:不法行為法の基礎理論をめぐって
7.4 まとめ
第8章 民主主義科学者協会法律部会50年の理論的総括:現代法論を中心に
8.1 はじめに
8.2 国独資論と経済主義
8.3 国家論
8.4 法の歴史分析
8.5 国際的な諸関係
8.6 新自由主義
8.7 Grand Theory
8.8 近代法・社会法への新スタンス
第9章 「法学」なるものの再考/再興
9.1 法的思考はどこから法的か?
9.2 開いた法学/閉じた法学
9.3 法科大学院を出て基礎法学研究者
9.4 近代法の再定位
人名索引
事項索引