目次
はじめに
Ⅰ部 自己意識的感情の問題
1章 自己と感情―その進化論・文化論
1. プロローグ
2. 自己と他者,そして感情
3. 自己意識的感情の進化的基盤
4. 自己意識的感情の文化的基盤
5. エピローグ
2章 自己意識的感情の理論
1. 自己意識的感情
2. 自己意識的感情の研究枠組み
3. 自己意識的感情研究の今後
3章 自己意識的感情の病理
1. 精神疾患の診断基準における自己意識的感情の扱い
2. 自己意識的感情と精神病理に関する理論
3. 自己意識的感情と精神病理に関する実証的研究
4. 今後の展望
Ⅱ部 自己意識的感情の側面
4章 罪悪感
1. 罪悪感の発達的変化
2. 非行における罪悪感の役割
3. 罪悪感の生理的変化
5章 集合罪悪感
1. あと1つの罪悪感
2. 集合罪悪感のプロセス
3. 集合罪悪感の展開
4. 集合罪悪感の拡張
6章 対人的負債感
1. 援助に対する反応の説明
2. 心理的負債の説明要因
3. 心理的負債と文化的な自他のあり方との関係
4. 心理的負債にともなう感情と文化的な脅威
5. 心理的負債と文化的な認知的不協和
6. 心理的負債と義理固さ
7. 心理的負債と感謝
8. まとめ
7章 恥―その多様な感情の発生から対処まで
1. 恥はどのような状況で発生するのか―恥の発生状況
2. 恥とはいったいどのような感情か―恥の下位感情
3. なぜ恥は発生するのか―恥の発生原因
4. 恥に対してどのように対処するか―恥への対処行動
5. 恥にまつわるその他の問題
8章 屈辱感と共感的羞恥
1. 屈辱感を感じるとき
2. 屈辱感とは何か
3. 屈辱感の問題
4. 屈辱感の実証研究
5. 屈辱感の研究課題
6. 共感的羞恥
9章 妬みと嫉妬
1. 妬みと嫉妬とは何か
2. 妬みと嫉妬をもたらすもの
3. 妬みと嫉妬の発達
4. 妬みと嫉妬がもたらすもの
5. 再び,妬みと嫉妬とは何か
10章 誇りとプライド
1. 誇りとは
2. 誇りを経験するメカニズム
3. 誇りの非言語的表出
4. 誇りの社会的機能
5. 誇りと思い上がり
6. 今後の展望
11章 共感関連感情群
1. 相手をイメージ/自分をイメージ
2. 共感概念をめぐって
3. 共感の機能と逆機能
4. 共感関連感情間の移行
Ⅲ部 自己意識的感情の研究動向
12章 パーソナリティ心理学の立場から
1. 自己意識的感情の状態と特性
2. パーソナリティ特性の次元と自己意識的感情特性の関連
3. 自己意識的感情特性の次元
4. パーソナリティとしての自己意識的感情の形成要因
5. 今後の展望
13章 社会心理学的自己の視点から
1. 客体的自覚理論
2. 自己ディスクレパンシー理論
3. 自己の社会的多面性
4. 自己確証理論
5. 自己意識的感情の代理的経験
14章 臨床心理学における問題―自己意識的感情と認知行動療法
1. はじめに
2. CBTとは
3. 自己意識的感情とCBT
4. 認知行動療法の現場から
5. マインドフルネスに基づくCBT
6. おわりに
15章 発達心理学での動向
1. 自己意識的感情の発達
2. 誇りに関する研究
3. 恥と罪悪感に関する研究
4. 自己意識的感情の発達に関連する要因
5. おわりに
(付)自己意識的感情の測定尺度
人名索引
事項索引
あとがき―解説を兼ねて