紹介
これまでリモートワークとは全く縁のなかったビジネスパーソンの多くが、2020年のコロナ禍に伴う緊急事態宣言をきっかけに突如として出社を禁じられて、リモートワークへ移行しました。
それまでずっとオフィスに出勤して仕事をしてきた方の多くは、それまでの「当たり前」だった働き方が急に転換したことに戸惑いを覚えたはずです。
在宅勤務になると、
口頭ですぐに確認したいことがあるのにできず次の行動まで時間がかかる、チームでやる仕事なのに周りの人の進捗状況がわからない……
このようなコミュニケーションの問題が発生します。
また、1人でやっているとモチベーションが上がらない、ちょっと塞ぎ込んできたなど、メンタル面にも影響を及ぼしてしまうのです。
その結果、今まで簡単にできていた仕事に時間を費やしてしまうのです。
実際リモートワークそのものは、そんなに特別なものではないものの、離れた人と円滑に仕事をするにはリモートワークの特性を生かす必要があります。
本書では、その特性を踏まえ、よくある悩みや困りごとを提示し、それを乗り越えるための「コツ」や「情報」を10の章と50の節で説明しています。
目次
第1章 仕事環境編
01 ワークスペースは集中力を左右する
02 デスクトップの意外な落とし穴
03 通信環境は生命線と心得る
04 ハードウェアにお金をかけて損はない
05 クラウドサービスを使い倒す
第2章 スケジュール管理編
06 スケジュールは終わりから考える
07 スケジュールにはゆとりを持たせる
08 スケジュールは細かすぎてもよくない
09 スケジュールは作って終わりではない
10 スケジュールはオープンにする
第3章 コミュニケーション編
11 シーンによって適切な手段は異なる
12 互いの認識は違っていると心得る
13 理解の前提を揃える
14 情報はシンプルかつ丁寧に
15 ズレを放置すると惨事に至る
第4章 Web会議編
16 役割を決めて無法地帯を回避
17 準備の有無は成否に直結する
18 オンラインならではの作法を身につける
19 ファシリテーションで議論を導こう
20 終了後はフォローを忘れずに
第5章 資料作成編
21 その資料は何のために作るのか
22 資料は作成した後のことも考える
23 どうやったら楽に作れるかを考える
24 作った資料をどう共有するか
25 資料にストーリーを込める
第6章 マインド・思考編
26 一人で抱え込むのはやめよう
27 完璧主義は非効率の元凶
28 細かいところから手を付けない
29 できるところから手を付けるのはNG
30 ゴールイメージを共有する
第7章 モチベーション編
31 ルーティーンでオンオフを切り替えよう
32 休憩を挟んで効率を上げよう
33 雑談を排除するのはご法度
34 モードごとに場所を決めよう
35 成果を披露する場を作ろう
第8章 マネジメント編
36 時間から成果による評価へ
37 明確な目標を与えよう
38 管理の基本は相手に合わせること
39 競い合うよりも助け合うチームを作ろう
40 フィードバックを忘れずに
第9章 メンタルケア編
41 普段よりも注意深く見守ろう
42 イベントなどの発散する場を提供しよう
43 予防的にカウンセリングを活用しよう
44 レジリエンスを鍛えよう
45 ポジティブな声かけを心がけよう
第10章 セキュリティー編
46 通信環境での思わぬ落とし穴
47 データ漏洩を防ごう
48 アクセス権限の確認を忘れずに
49 フリーのソフトウェアに気を付けよう
50 OSのバージョンを最新に保とう