紹介
多くの国を訪れた歯科医だからこそ見えてきたのは、日本ならではの「魅力」でした。
ご飯が美味しい、治安が良い、宗教的な対立がない、インフラが整っている、電車は時間通りに来る、おもてなしがある、四季がある、選挙権がある、海も山もあり自然が豊か、医療費が安い……など、日本の良いところを挙げればきりがありません。
歯科では、他の先進国よりも安くそれなりの治療が定額で受けられる「保険診療」と、費用はかかりますが質の高い治療が受けられる「自費診療」という2つの選択肢がある点も日本は恵まれています。
その一方、日本ならではの問題点もあります。
日本人として、日本の魅力と問題点を知っていただきながら、健康増進への意識も高まる一冊です。
▼本書に登場する45カ国(※訪問順)
オーストラリア、香港、アメリカ合衆国、メキシコ、カナダ、フランス、イギリス、オランダ、ベルギー、ドイツ、オーストリア、スイス、イタリア、バチカン市国、タイ、シンガポール、マレーシア、カンボジア、ウズベキスタン、スウェーデン、スペイン、マカオ、中国、インド、ミャンマー、台湾、ネパール、韓国、アラブ首長国連邦、アイルランド、ノルウェー、デンマーク、チェコ、ポルトガル、エストニア、フィンランド、ラトビア、リトアニア、エジプト、ベトナム、インドネシア、スロバキア、モナコ公国、スリランカ、フィリピン
目次
はじめに
第一章 飽きっぽい私が歯科医になるまでの道のり
消去法で選択した「歯学部」
想像とは違った大学生活
東京よりも、海外に魅了され始める
初めての留学(イギリス)
社会に出て気づいた自分の能力の低さ
図書館に入り浸りの香港留学
帰国後、サラリーマンから勤務医、開業へ
第二章 海外留学での出来事
慣れない英語で専門分野を学ぶ
英語が上手に話せないアジア人は差別の対象に
金曜日の午後には、研究室には人がいなくなってしまう
約束は守られず、メールの返事は来ないのが基本
イギリスでは、歯医者のほうが医者より稼げて社会的地位も高い
2年間無休で働き、香港へ
人生で初めての勉強づけの毎日
香港で苦労した食と住
毎度悩ましい香港の引っ越し
お金の話が大好きな香港人
3年間の留学で感じた日本との教育環境の違い
第三章 日本と海外の「違い」〜歯科事情について〜
日本は歯科医師になりやすい
日本の歯科医院経営は過当競争だが、悪いことばかりではない
教育システムの違いと研究に対する意識の差
海外は、博士になりたい歯科医が少ない
実践的な香港の歯学部教育と対照的な日本の教育
第四章 日本の歯科医療の問題と対策
保険診療が当たり前なのは日本だけ
保険診療が引き起こす闇
根管治療のレベルが低下する理由
日本の歯科医療の目指す方向
網膜剥離になって気づいたこと
歯科医師目線で考える「歯医者の選び方」
定期健診でより健康に
第五章 45ヶ国回想録
①オーストラリア ②香港 ③アメリカ合衆国
④メキシコ ⑤カナダ ⑥フランス ⑦イギリス
⑧オランダ ⑨ベルギー ⑩ドイツ ⑪オーストリア
⑫スイス ⑬イタリア ⑭バチカン市国 ⑮タイ
⑯シンガポール ⑰マレーシア ⑱カンボジア
⑲ウズベキスタン ⑳スウェーデン ㉑スペイン
㉒マカオ ㉓中国 ㉔インド ㉕ミャンマー ㉖台湾
㉗ネパール ㉘韓国 ㉙アラブ首長国連邦
㉚アイルランド ㉛ノルウェー ㉜デンマーク
㉝チェコ ㉞ポルトガル ㉟エストニア ㊱フィンランド
㊲ラトビア、㊳リトアニア ㊴エジプト ㊵ベトナム
㊶インドネシア ㊷スロバキア、㊸モナコ公国
㊹スリランカ ㊺フィリピン
たくさんの国へ行ったからこそ見えてきた日本の魅力
おわりに