目次
第1章 はじめに[ルドヴィクァ・ガンバロ/キティ・スチュワート/ジェーン・ウォルドフォーゲル]
第2章 イギリス 保育・幼児教育への平等なアクセスは保証されているのか?[ルドヴィクァ・ガンバロ/キティ・スチュワート/ジェーン・ウォルドフォーゲル]
第3章 ノルウェー 普遍的で質の高い乳幼児期の保育をめざして[アンネ・リセ・エリンセター]
第4章 フランス 質が高く費用負担の少ない保育・幼児教育システムについての教訓[ジャンヌ・ファニャーニ]
第5章 オランダ 質の高い保育への平等なアクセス[ユースフ・エムレ・アグンドゥス]
第6章 ドイツ 保育・幼児教育におけるアクセスと質をめぐる問題[パメラ・オーバーヒューマ]
第7章 ニュージーランド 乳幼児期の教育とケアに対する政策の転換に関する1つの解説[ヘレン・メイ]
第8章 オーストラリア 乳幼児教育と保育:混合市場体制における公正とは?[デボラ・ブレナン/マリアンヌ・フェネック]
第9章 アメリカ 低所得の子どもに対する質の高い幼児教育と保育の提供[キャサリン・マグナソン/ジェーン・ウォルドフォーゲル]
第10章 共通した政策上の課題および教訓[キティ・スチュワート/ルドヴィクァ・ガンバロ/ジェーン・ウォルドフォーゲル/ジル・ラター]
監訳者あとがき
前書きなど
監訳者あとがき
はじめに:本書全体の政策的含意から
本書は、Gambaro, L., Stewart, K. and Waldfogel, J.(Eds.) An Equal Start? Providing quality early education and care for disadvantaged children(Policy Press, 2015)の全訳である。
3名の編者はいずれもロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)に在籍しており、ルドヴィクァ・ガンバロはLSEの社会排除分析センター(CASE)の研究責任者(本書執筆時点)、キティ・スチュワートはLSEの社会政策学准教授、ジェーン・ウォルドフォーゲルはコロンビア大学ソーシャルワークスクール教授およびLSEの社会排除分析センター(CASE)客員教授を務めている。
本書では、イギリス、ノルウェー、フランス、オランダ、ドイツ、ニュージーランド、オーストラリア、アメリカという8か国の専門家たちが、「社会的に不利な子どもたちに質の高い保育・幼児教育を提供するためには何が必要なのか」という共通テーマのもと、自国の保育政策における取り組みや課題について報告している。また、最終章では、それらの報告を通していくつかの共通課題や教訓が導き出されている。
(…後略…)