目次
序文
刊行にあたって
要約
読者ガイド
第1章 健康状態
指標1.1 平均寿命
指標1.2 男女・教育レベル別平均寿命
指標1.3 心血管疾患による死亡
指標1.4 がんによる死亡
指標1.5 陸上交通事故による死亡
指標1.6 自殺
指標1.7 乳児死亡
指標1.8 乳児の健康：低出生体重
指標1.9 自覚的健康状態
指標1.10 糖尿病の有病割合と罹患率
第2章 健康の非医学的決定要因
指標2.1 子どもの喫煙とアルコール消費
指標2.2 子どもの過体重と肥満
指標2.3 子どもの果物と野菜の摂取
指標2.4 子どもの身体活動
指標2.5 成人のたばこ消費
指標2.6 成人のアルコール消費
指標2.7 成人の過体重と肥満
指標2.8 成人の果物と野菜の摂取
第3章 保健医療労働力
指標3.1 医師数（全体）
指標3.2 年齢・男女・分野別医師数の割合
指標3.3 婦人科医・産科医数と助産師数
指標3.4 精神科医数と精神保健看護師数
指標3.5 新卒医師数
指標3.6 医師の報酬（一般診療医と専門医）
指標3.7 看護師数
指標3.8 新卒看護師数
指標3.9 看護師の報酬
第4章 保健医療活動
指標4.1 医師受診数
指標4.2 医療技術
指標4.3 病床数
指標4.4 退院患者数
指標4.5 平均在院日数
指標4.6 心臓病治療
指標4.7 股関節及び膝関節置換術
指標4.8 帝王切開
指標4.9 白内障手術
指標4.10 医薬品消費
指標4.11 後発医薬品市場シェア
第5章 医療の質
指標5.1 回避可能な入院
指標5.2 プライマリ・ケアにおける処方
指標5.3 急性心筋梗塞後の死亡
指標5.4 脳卒中後の死亡
指標5.5 手術合併症
指標5.6 産科的外傷
指標5.7 精神疾患患者の予定外再入院
指標5.8 精神疾患による過度の死亡
指標5.9 子宮頚がんの検診受診率、生存率、死亡率
指標5.10 乳がんの検診受診率、生存率、死亡率
指標5.11 大腸がんの生存率、死亡率
指標5.12 小児予防接種事業
指標5.13 高齢者対象インフルエンザ予防接種
指標5.14 外来医療の患者経験
第6章 医療へのアクセス
指標6.1 医療保障
指標6.2 自己負担医療支出
指標6.3 医師の地理的分布
指標6.4 医師受診の不平等
指標6.5 歯科医師受診の不平等
指標6.6 がん検診の不平等
指標6.7 選択的手術の待ち時間
第7章 保健医療支出と財政負担
指標7.1 1人当たり保健医療支出
指標7.2 GDP に対する保健医療支出
指標7.3 機能別保健医療支出
指標7.4 医薬品支出
指標7.5 疾病・年齢別支出
指標7.6 保健医療の財政負担
指標7.7 保健医療サービス取引
第8章 高齢化と介護
指標8.1 人口の推移
指標8.2 65歳時の平均余命と健康余命
指標8.3 65歳時の自己申告の健康状態と障害
指標8.4 認知症の有病割合
指標8.5 被介護者
指標8.6 インフォーマル介護者
指標8.7 介護労働者
指標8.8 施設と病院の介護ベッド
指標8.9 介護支出
参考文献
付録A 人口及び経済の状況と保健医療支出及び財政負担に関する追加情報
表A.1 総人口、年央、1960-2011年
表A.2 65歳以上人口の割合、1960-2011年
表A.3 1人当たりGDP、2011年及び1970-2011年の年平均成長率
表A.4 1人当たり総保健医療支出、2011年及び2000-11年の年平均伸び率
表A.5 1人当たり公的保健医療支出、2011年及び2000-11年の年平均伸び率
表A.6 総保健医療支出の対GDP比、1980-2011年
訳者注釈
前書きなど
刊行にあたって――保健医療部門における支出の増加から生産性の向上へ
世界的な財政経済危機の始まりからほぼ6年、OECD加盟国間で経済状態は大きく異なっており、アメリカ、カナダ、日本は回復の道にある一方、多くの欧州諸国の経済見通しは依然として弱いままである。刺激策の1つとして、福祉や社会保護事業により多くの財源が向けられた期間があった後、健全な財政状態を回復する方向へシフトされたが、これは当然、公共支出の著しい削減を伴うことが多かった。他の政府事業と同様に、保健医療は多くのOECD加盟国で費用削減の標的となってきた。
経済危機は世界中の市民の生活に大きな影響を与え、多くの家族の富や所得が減少し、そこからの回復力が試された。何百万の人々が失業者の仲間入りをし、さらに何百万の人々が今も経済的ストレスを体験している。保健医療改革と同様に関連の支出削減を伴う経済危機による国民の健康と福祉への影響は定かではない。『図表でみる世界の保健医療OECDインディケータ』の本版に示されている最近のOECD保健医療統計は、経済危機の間に保健医療制度がどのように進展したかということと、今後取り組むべき課題を総合的に描いている。
（…後略…）
