目次
1 環境
第1章 脱原発政策——西欧における原発の黄昏
第2章 再生可能エネルギー——急増する風力発電
第3章 交通環境・文化——「環境連合」の進展
第4章 交通文化——言語表現、音声環境、照明環境からみる
第5章 エコ農業——食品の安全性と環境保全のために
第6章 自然保護——持続可能性の確保
第7章 手つかずの自然——ブランデンブルク周遊
2 労働・司法
第8章 労働事情——高い水準の労働条件保障
第9章 就業構造——サービス産業化と大量失業
第10章 労働裁判——訴えやすい制度
第11章 ドイツの裁判所と裁判官——際立つ裁判官の独立性
3 マルクス主義
第12章 マルクス主義——その過去・現在・未来
第13章 ドイツ型マルクス主義——その特質と可能性
第14章 現代ドイツの中のマルクス主義——ドイツ型社会運動の原点
4 現代の政治経済
第15章 ヴァイマル体制——現代ドイツの歴史的源流
第16章 財政・金融——「東西統合」「EU統合」2つの嵐の中で
第17章 企業・市場・景気変動——「米・日型パターン」からの独自性
第18章 ドイツ国家——その歴史と現在
第19章 強制労働とドイツ企業——神話「ゼロ時」
第20章 強制労働の補償——『記憶・責任・未来基金』
第21章 戦後賠償とギリシャでの残虐行為——夢物語の実現
第22章 統一ドイツと通貨ユーロ——なぜマルクを捨てたのか
第23章 「心の壁」は消えたか——「内なる統一」の達成度
5 共生
第24章 ドイツの平和教育——戦争の歴史から学ぶ
第25章 社会文化運動——文化の民主化を求めて
第26章 公的介護保険制度——五番目の社会保険
第27章 多様化する家族の姿——制度ではなく人生観に立脚した生活スタイル
第28章 ドイツ国際平和村——地道な活動を続けるNGOの底力
第29章 生命倫理——ヒトの誕生と死はどこまで操作すべきか
第30章 少数民族——新旧のマイノリティ
第31章 外国人政策——移民を外国人として扱う
第32章 移民の文学・文化、そして共生——いまや色とりどりのドイツ
第33章 移民国の統合——ドイツの主導文化?
第34章 新国籍法と移民法——立法的にも移民国型へ
第35章 難民を庇護する教会——多(他)宗教との共生
6 思想・文化
第36章 グリム兄弟——ドイツ精神を求めて
第37章 「ファウスト」——ゲーテとドイツの演劇
第38章 ブレヒト——『三文オペラ』と『ガリレオの生涯』
第39章 亡命文学の周辺——ドイツ文化の受難史
第40章 孤独な反ヒトラー抵抗者——独房での客人生活
第41章 ハインリヒ・ベル——廃墟の人々の鋭い眼
第42章 ミヒャエル・エンデ——ファンタジーと現実のはざまで
第43章 クリスタ・ヴォルフ——社会と個人を見つめ続ける誠実なまなざし
第44章 ハイナー・ミュラー——『ハムレットマシーン』とドイツ統一
第45章 ピナ・バウシュ——「タンツテアーター」と表現の処女地
第46章 スポーツクラブ——みんなのスポーツ
第47章 青少年と「クラブスポーツ」——「教育学的な」スポーツ提供への期待
第48章 サッカー連盟とクラブチームの社会史——サッカー界の戦後反省
《執筆者一覧(編者以外)》
菊池悦朗,井上勉,名古道功,松本瑞穂,中祢勝美,林麻衣子,犬丸のり子,堀内美江,谷川道子,林敬,川口眞理,藤井雅人