目次
序 章 大学開放のその後(出相泰裕)
第Ⅰ部 21世紀における大学開放の動向
第1章 大学開放政策の動向(合田隆史)
1 戦後教育政策の流れの中の大学開放
2 知識基盤社会化のもう一つの側面――研究機能の開放,産学連携
3 教育基本法の改正と大学の社会貢献機能の位置付けの明確化
4 「地域振興への協力活動」の展開
5 人口減少社会における人材確保政策
6 中央教育審議会の近年の動き
第2章 大学開放の事業と研究の動向(菅原慶子・出相泰裕)
1 大学開放事業の動向
2 研究動向
第3章 社会人学生の動向(出相泰裕)
1 答申・提言
2 入学者数の動向
3 研究動向
4 残された研究課題
第4章 現代日本におけるリカレント教育の意味――OECDの理念からの変容を踏まえて(出相泰裕)
1 リカレント教育の提唱
2 リカレント教育の理念の変容
3 日本における動向
4 近年の動向
5 今後のリカレント教育推進に向けて
第Ⅱ部 近年の特色ある大学開放事業の事例
第5章 実践と省察のサイクルを通して学び合いを支える実践力を培う――東京学芸大学コミュニティ学習支援コーディネーター養成講座(倉持伸江)
1 はじめに
2 講座の目的と背景
3 プログラムの概要
4 実践と省察のサイクルによる学び合いの展開
5 学習成果受講者の実践記録から
6 これからの展望
第6章 大学におけるリカレント教育課程――女性を対象とした働くための学びの場(小椋幹子)
1 女性のためのリカレント教育
2 事例:京都女子大学リカレント教育課程
3 リカレント教育課程における学びと成果
4 大学職員に求められる役割――リカレント教育課程に関わる職場の視点から
第7章 大学が地域連携機関を構築する意義と課題――龍谷大学REC30年の事例から(河村能夫)
1 はじめに
2 RECの理念と設立背景
3 RECの機能構造と事業展開
4 RECの目指すもの――IT革命とグローバル化時代における大学の役割
第8章 地域課題の解決にコミットする大学のかたち――洲本市の域学連携事業から大学の社会貢献を考える(櫻井あかね)
1 洲本市の域学連携事業
2 地域課題とコンセプト
3 洲本プロジェクトの特徴
4 千草竹原における学生教育アプローチ
5 社会的事業アプローチとため池フロートソーラー発電
6 三つの使命による大学開放のかたち
第9章 人生100年時代における自分史学習の意義――自分・歴史・仲間(山本珠美)
1 「人生100年時代」における生き方の模索
2 自分史という手法
3 香川大学公開講座「自分史をつくろう」
第10章 地方女子短期大学の大学開放――桜の聖母短期大学の履修証明プログラムを一例として(三瓶千香子)
1 知の不断の更新が問われる時代へ
2 地方私立短期大学への警鐘とは
3 履修証明プログラムと桜の聖母生涯学習センターの概要
4 「桜おとなカレッジ Sakura Otona College(SOCソック)」
5 SOCの役割
6 SOCの課題
7 地方女子短期大学における大学開放の未来ビジョン
第11章 公開授業の特徴・機能―受講者へのインタビュー調査から(出相泰裕)
1 問題設定
2 調査の方法と対象及び分析方法
3 調査結果
4 大学開放における公開授業
5 公開授業の課題と今後に向けて
6 最後に
第12章 オンラインを利用した大学教育の開放――サイバー大学(高林友美)
1 「開かれた大学」としてのサイバー大学
2 サイバー大学の概要
3 クラウドにあるキャンパスで受ける授業
4 開かれた学習機会のための支援
5 さらなる「オープン化」へ――エクステンションと Cloud Campus 構想
第Ⅲ部 諸外国の動向
第13章 アメリカにおける成人学生の学修支援――アンバンドリングとリバンドリング(五島敦子)
1 はじめに
2 成人学生の課題――新しいマジョリティ
3 成人学生の学修支援――オンライン化と「アンバンドリング」
4 継続教育部の改革動向――「リバンドリング」と質保証
5 まとめにかえて
第14章 韓国における大学開放の動向――成人学習者のための大学平生教育体制の構築(金 明姫)
1 韓国における高等教育を取り巻く諸情勢
2 変容する大学開放――機会提供から体制改編へ
3 成人学習者のための「大学平生教育体制」の構築
4 韓国的大学開放「成人親和型の大学平生教育体制」の意味
終 章 大学開放の動向とこれから(出相泰裕)
1 大学開放の現在の特徴
2 大学開放の今後に向けて
おわりに
人名索引・事項索引