目次
まえがき
第1章 アニメーションの源泉と文化
1 マンガ――アニメーションとの深い関係
2 テレビ文化――テレビと歩んできたアニメ番組
3 子ども文化――アニメキャラクターと遊び
4 児童文学――子どもの世界からの飛翔
5 日本文学――様々な文芸アニメーション
6 ライトノベル――若者向け小説とアニメ
7 民話、昔話――アニメーションの原作として
8 人形文化――魂を宿す人(ヒト)形(ガタ)達
9 切り紙、千代紙、和紙文化―変化自在な暮らしの友
10 クレイ、粘土細工――身近な人気者
11 実写映画――連続写真から映画へ
12 サウンド――三種の音声とその収録方法
13 コンピューター――「アニメ技術」の革新
第2章 アニメーションと文化現象
14 人型ロボット――機械的複製時代の人間
15 スーパーロボット――人が乗る人型の巨大機械
16 魔法――魔女、魔法使い、魔術師、魔導師のルーツ
17 超能力、超常現象――超自然的能力の行方
18 スポーツ文化――現実から/への影響
19 SF――ガジェットはSFの夢を見るか?
20 日常、学園文化――退屈でかけがえのない日々
21 妖怪、心霊主義、民間信仰――目に見えないモノへの敬意
22 ホラー文化――ゾンビを中心に
23 食文化――シズル感と存在感、世界観
24 風景――動画と背景のシンフォニー
第3章 アニメーションとイデオロギー
25 戦争――アニメとプロパガンダ
26 原爆、核――ヒバクシャ・アニメーション
27 セクシュアリティ――アニメと性
28 帝国主義、愛国主義――プロパガンダからアニメーション・ドキュメンタリーへ
29 教育――アニメーションの教育活用
第4章 海外文化とアニメーション
30 アメリカ〈ディズニー〉――成功と挫折の果てに
31 アメリカ〈フライシャーとワーナー〉――ディズニーのライバルたち
32 カナダ――巨人アメリカの隣人
33 フランス――挫折と挑戦の鬩ぎ合い
34 ロシア――人間味あふれるアニメーション
35 イギリス――情報戦からテレビ芝居へ
36 ドイツ――ロッテ・ライニガーの影絵アニメーション
37 イタリア――イタリア文化と日本のアニメーション
38 ハンガリー――中欧のアニメーション大国
39 クロアチア――嵐の中の孤高の戯れ
40 チェコとスロバキア――人形のワンダーランド
41 中国、台湾――アジアにおけるアイデンティティの探索
42 韓国――デジタルの映像新世代へ
43 国際映画祭――揺れる評価軸
第5章 アニメーションと消費文化
44 自主規制――TVの公共性をめぐって
45 メディアミックス――連関したアレンジの体系
46 キャラクタービジネス――物質化されるメディア文化
47 児童向け玩具――遊びとマスメディア
48 テーマパーク、ミュージアム――世界観とストーリー
49 ミュージカル、ライブシアター――キャラクターに会える空間
50 町おこし、村おこし――地域振興への活用
第6章 ファンの受容とファンダム
51 イベント――アニメ関連イベントの広がり
52 コスプレ――自己の偽装と虚構の体現
53 アニメ聖地巡礼、コンテンツツーリズム――現実、情報、虚構空間と旅
54 二次創作――アニメをめぐる同人誌の変遷
55 投稿動画――アニメにおける「踊ってみた」の布置
引用・参考文献
写真・図版出典一覧
索 引