目次
編者まえがき
第1部思想の対話
第1章思想間の「対話」とは何か(藤田正勝)
第2章哲学的オーケストラの実現のために(李光来)
第3章西田と異文化間対話──根源的世界市民主義の可能性(ブレット・デービス)
第4章日本哲学の成立、意義そして展望(卞崇道+林美茂)
第2部東アジアという視座から見た哲学の形成
第5章東アジアと哲学── 一九三〇年代の対立と相互作用(高坂史朗)
第6章東アジア近代哲学史の可能性──土田杏村のこころみにみる(清水正之)
第7章「中国哲学」と「日本哲学」の成立について(王青)
第8章幕末における孟子の民本思想の受容──吉田松陰の「民政論」を中心に(郭連友)
第3部日本における哲学の形成と発展
第9章西周の哲学──翻訳的探究を経て新たな知の創造へ(上原麻有子)
第10章日本語と日本的霊性──日本における哲学の形成と発展(平田俊博)
第11章九鬼哲学における永遠回帰という思想──押韻論の観点から(小浜善信)
第12章和辻風土論とトランスカルチュラリズムの問題──「越境する身体」としての「旅行者」(加藤泰史)
第13章戸坂潤における実践的唯物論構想──モラルと文学の関係をめぐって(平子友長)
第14章大西克礼における日本美の構造──「あはれ」・「幽玄」・「さび」(田中久文)
第4部西田哲学の位置
第15章「場所」の思想の深層──「西田とハイデガー」の対比と「世界交差」としての西田哲学(岡田勝明)
第16章モナドロジーと西田哲学──「一と多の矛盾的同一」について(片山洋之介)
第17章西田哲学とフッサールの現象学(嶺秀樹)
第18章西田における知と絶対無(美濃部仁)
編者あとがき
作品名索引
人名索引