目次
外国語版とブラジル版第七版への序文
この本について
第一章 文化は反動的概念か?
大衆文化と特異性
第二章 主体性と歴史
主体性──上部構造=イデオロギー=表象vs生産
主体性とは何か──主体(個人的あるいは社会的)vs言表行為の動的編成
主体性の生産と個人性
特異性vs個人性
主体性──資本主義の生産ラインと官僚主義的社会主義
分子革命──特異化への勇気
特異化のプロセスのしるしとしてのカスカス(シュエリー・ロルニク)
アイデンティティを求めて
アイデンティティvs特異性
文化的アイデンティティは罠か?
マイノリティの社会化──社会への生成
アイデンティティvs女性への生成、同性愛者への生成、黒人への生成
精神医療について
学 校
メディア界のマイノリティ──自由ラジオをめぐって
マイノリティ/周辺性/自立性/オルタナティブ──分子的になること
マイノリティの横糸としてのリゾーム
第三章 政治
ミクロ政治学──モル的政治と分子的政治
ネルソン・ロドリゲス──スキゾ分析家の繊細な芸術(シュエリー・ロルニク)
階級闘争と自立運動
国家と自立
教会と自立
党と自立
流れ(フロー)という概念について(シュエリー・ロルニク)
歴史の概念について
革命とは何か?
統合された世界資本主義(CMI)
保証されざる人々
現在の危機は単に経済的なものではない
戦争、あるいは生の危機
未来はすでに到来した──ルラとガタリの対話(サンパウロ、一九八二年九月一日)
第四章 欲望と歴史
精神分析と分析家共同体
精神分析と還元主義
下部構造の複合
カオスとしての欲望
下部構造と上部構造──葛藤概念の批判
通訳──分析家とピアニスト
スキゾ分析
欲望の個人化──疎外
欲望──ミクロ政治学の領野
「機械状無意識」──生産としての欲望
スキゾ分析の事例──臨床実践から社会運動へ
下部構造の複合を超えて
フロイト的無意識
スキゾ分析の無意識
第五章 感情─エネルギー─身体─性──解放の〈旅(トリップ)〉という神話
第六章 愛、欲望の領土、新しい優しさ
新しい優しさ?(シュエリー・ロルニク)
第七章 空港での会話
第八章 ガタリ自身によるブラジルの旅
第九章 ブラジル人によるガタリの旅
用語解説
日本語版へのあとがきにかえて──フェリックスへの手紙(一九八二~二〇二一)(シュエリー・ロルニク)
訳者あとがき