目次
序
謝 辞
第一部 準備的反省
第一章 「私」
「私」という指示
「私」の指示するもの
第二章 反省的自己意識 対 先反省的自己意識
自己意識の反省理論
主観性と指標性
ブレンターノ──内的意識について
ハイデルベルク学派の立場
内的複合性
第三章 いくつかの本質的問い
トゥーゲントハットの批判
第二部 主観性の自己顕現
第四章 いくつかのはじめの区別
存在論的一元論
サルトルとフッサールにおける先反省的自己意識
周縁的意識
第五章 自己意識の時間性
時間客観の構成
流れの自己顕現
諸々の異なる形式の時間性
デリダ──把持について
アンリ──印象性について
第六章 生きられる身体
知覚する身体
身体の自己顕現
身体の自己対象化
第七章 自己触発と異他触発
アンリと純粋な内面性
フッサール──自己意識と触発について
サルトル──意識の空虚さについて
デリダと開襞することの裂け目
自己顕現の差異化された基盤構造
第八章 自我中心性の異なるレヴェル
サルトルと非自我論的意識
一人称的所与の自我中心性
焦点の原理としての自我
自我の作用超越
時間性と離人症
第九章 人格・身体・他者
内世界的自己意識
他者の異化するまなざし
個体性と相互主観性
身体の外面性
幼児期の自己意識
第一〇章 自己顕現と自己認識
純粋な反省と不純な反省
反省と自己他化
主観性の不可視性
第一一章 自己意識と他性──結論
附 論 自己意識と無意識
フロイト
現象学と無意識
自己光輝性と自己透明性
解離の諸形式──夢遊病と催眠
訳者あとがき
註
引用文献
人名索引