目次
本書を読まれる方へ――訳者によるナビゲーション
第1章 なぜ広島と長崎への原爆投下を疑うのか?
1節 広島の破壊状況についての専門家の証言
2節 消えたウラン
3節 爆撃の目撃証言
4節 あの日、本当は何が起きていたのか?
5節 犠牲者におけるエビデンス
6節 本書の構成
第2章 電離放射線と放射能についての基礎知識
1節 原子とその構成粒子
2節 化学結合と分子
3節 放射能
4節 電離放射線と物質の相互作用
5節 核分裂
6節 放射能や核分裂とは無関係な電離放射線
7節 物質による電離放射線の減衰
8節 電離放射線の測定
9節 放射線量
10節 核分裂爆弾によって放出される放射線の形態
11節 生物学的放射線効果
第3章 広島と長崎での核爆発による放射性降下物
1節 土壌サンプル中のウラン同位体
2節 原爆投下直後に採取されたサンプル中のセシウムとウラン
3節 広島の放射性降下物地域の土壌サンプルにおけるセシウムとプルトニウム
4節 広島の放射性降下物における同位体比のばらつき
5節 長崎近郊の西山貯水池から採取された堆積物中のセシウムとプルトニウム
6節 爆弾製造可能なウランの濃縮――それは1945年に可能だったのか?
7節 最初の核爆発テストは、本当にプルトニウム爆弾だったのか?
8節 結 論
第4章 残留放射能の初期測定
1節 初期の現地測定における時間経過と結果
2節 清水による硫黄の放射化測定
3節 結 論
第5章 熱ルミネッセンス(熱発光)によるγ線量測定
1節 熱ルミネッセンス測定の校正(キャリブレーション)
2節 信号の形状と安定性
3節 爆弾と火災の熱によるサンプルの不活性化
4節 報告されている発光データの評価
5節 結 論
第6章 中性子線のエビデンス
1節 T65DおよびDS86線量評価方式による中性子線の線量推定値
2節 低エネルギー中性子による誘導同位体の測定値
3節 硫黄の活性化の測定値
4節 コバルトとユーロピウムの放射化についての比較研究
5節 新しい改訂推定値――最終的にすべてが適切に収まる
6節 作為された世代モデル
7節 結 論
第7章 硫黄マスタードとナパーム
1節 物理化学的性質
2節 作用機序と毒物動態
3節 臨床的・病理学的症状
4節 ナパーム
第8章 広島・長崎における急性「放射線」障害の統計学的観察
1節 物理学的前提
2節 急性放射線障害の症状
3節 広島・長崎での急性期放射線量
4節 広島で観察されたARSの距離分布
5節 長崎で観察されたARSの距離分布
6節 コンクリート建物に遮蔽された人のARS症状
7節 原爆投下後に広島市内中心部に入った人のARS
8節 遅発性ARS
9節 ARSの症状と公式放射線量推定値
10節 ARSの初期症状としての下痢
11節 ファラオたちの呪い
第9章 生存者における熱傷
1節 熱傷の分類
2節 広島・長崎での熱傷に関する統計的観察
3節 即発性熱傷と遅発性熱傷
4節 ナパーム熱傷のエビデンス
5節 マスタードガスによる化学損傷(熱傷)
6節 付録――皮膚への閃光熱傷実験
第10章 被爆者における初期の臨床所見と病理学的所見
1節 初期死亡者の臨床像
2節 急性網膜熱傷――不自然にも広島と長崎の原爆では発生しなかった
3節 その他の急性眼病変
4節 肺
5節 頸部臓器
6節 消化管
7節 その他の臓器
第11章 被爆者を対象とした研究で使用されている推定放射線量
1節 原爆傷害調査委員会(ABCC)
2節 個々の線量推定値の設定
3節 放射線量推定値とARS症状との相関性
4節 線量推定値と体細胞染色体異常
5節 DS86線量推定方式
6節 結 論
第12章 長期生存者における疾患
1節 胎内被爆者における先天性障害と悪性疾患
2節 癌と白血病
3節 癌以外の長期的疾患
4節 結 論
第13章 爆撃はどのように行われたのか?
1節 見せかけの核爆発
2節 通常兵器による攻撃とその隠蔽
3節 日本側の共謀
4節 検閲とプロパガンダ
5節 特殊効果
6節 核爆発を否定する追加エビデンス
第14章 なぜ原爆投下を偽装したのか?
1節 目的は日本の降伏ではなかった
2節 原爆捏造の目的は、スターリンを脅すことではなかった
3節 テロ行為としての原爆投下捏造
4節 近代史における二つの対立する見解
解説 隠された人間性と社会原理、そしてそれに向き合う勇気
[原題]Hiroshima revisited: The evidence that napalm and mustard gas helped fake the atomic bombings