目次
第1部 無線工学の基礎
電気物理
電気回路
半導体・電子管
電子回路
電気磁気測定
第2部 無線工学A
電子回路(発振・変調・復調)
無線通信装置(送信機・受信機・通信システム・電源)
測定(測定機器・無線通信装置の測定)
第3部 無線工学B
アンテナ理論
給電線
アンテナの実際
電波伝搬(HF以下の周波数・VHF以上の周波数)
測定(給電線・アンテナの測定)
第4部 電波法規
無線局の免許
無線設備
無線従事者
運用
業務書類
監督・その他
前書きなど
合格をめざして
第二級陸上無線技術士(二陸技)の免許は,無線従事者として放送局や固定局などの無線局の無線設備を運用する,あるいはメーカーなどでそれらの無線設備を保守するエンジニアとして勤務するときに必要な資格です.そこで,国家試験では,これらに勤務するエンジニアとして必要な知識があるかどうかが判断されます.
したがって,国家試験に合格すればその知識が証明されるわけです.当然,常に国家試験に合格できる実力を持っているのに越したことはありませんが,逆に,国家試験に合格すれば,その実力がどの程度であろうと,能力があることが証明されるのです.
本書は,国家試験に合格できることをめざして,まとめたものです.しかし,無線従事者のなかでもハイレベルの資格である第二級陸上無線技術士の実力が身につくことを保証するものではありません.
国家試験は,合格するためにあるのです!!
なるべく効率よく学習して合格できれば,あいた時間を有効に使えるではありませんか.
技術者はいずれにしても日々勉強です.効率よく国家試験に合格したら,あいた時間を技術者としての能力をみがくために活用してください.また,二陸技の試験問題は,第一級陸上無線技術士(一陸技)の試験問題に比較すると理解しやすい問題が多く,合格しやすいので,一陸技を目指している方も二陸技を受験してからステップアップすることをお勧めします.
合格精選二陸技試験問題集の第2集が出版されてから,年数が経過しています.国家試験の出題範囲などの状況は変わっていませんが,多数の新しい問題が出題されています.そこで,本書では,新たに出題された問題を中心に選定し,ボリュームをアップして収録しましたが,第2集に収録された問題でも出題の頻度が高い問題については収録してあります.
本書を繰り返し学習すれば,合格点をとる力は十分つきますが,二陸技の国家試験で出題される問題の種類はかなり多いので,第1集,第2集も合わせて活用すると,より効果的な学習が望めます.
2014年10月
著者しるす