目次
日本語版への序文
謝辞
プロローグ 学校と社会のなかで学習する民主主義
第一章 シティズンシップの教授から民主主義の学習へ
二次世界大戦後のイギリスのシティズンシップ
福祉国家から新自由主義へ
社会権から市場権へ─活動的な市民
シティズンシップと資本主義
シティズンシップ教育の理念
シティズンシップ教育の理念の三つの問題
結論――シティズンシップの教授から民主主義の学習へ
第二章 カリキュラム・シティズンシップ・民主主義
責任あるシティズンシップ
スコットランドにおけるシティズンシップに向けた教育
個人主義
シティズンシップの領域
アクティブ・シティズンシップ
コミュニティ
どのような種類の市民か? どのような種類の民主主義か?
結論
第三章 ヨーロッパのシティズンシップと高等教育
ヨーロッパのシティズンシップ
アクティブ・シティズンシップとその限界
機能主義
個人主義
コンセンサスとしての民主主義
活動的な市民を超えて
市民コンピテンス
どのような種類のシティズンシップがヨーロッパの高等教育に必要か?
第四章 知識・民主主義・高等教育
高等教育の市民的役割
高等教育と民主主義
大学に特有のものとはなにか
ジョン・デューイと現代文化の危機
近代科学と知識の傍観者的な視点
デューイのトランザクショナルな実在論
ブルーノ・ラトゥール、テクノサイエンス、測定学
結論――知識民主主義に向けて
第五章 知識経済における生涯学習
生きることを学ぶ「未来の学習」から、「生産的な雇用対象者になるための学習」へ
学習経済の増加
生涯学習のトライアングル
生涯学習のアジェンダと構想の変遷
生涯学習の個人化と、権利と義務の反転
生涯学習のポイントとはなにか?
結論――学習する民主主義に向けて
第六章 学習する民主主義に向けて
イギリスにおけるシティズンシップ
成人学習とシティズンシップの実践
公共的なものの衰退?
結論
第七章 市民としての学習を理論化する――社会化・主体化・無知な市民
市民学習
政治的コミュニティ――「秩序あるもの」か、それとも秩序なきものか
政治秩序の境界線
民主的な政治プロセスと実践
政治の主体
結論――無知な市民
エピローグ 民主主義・シティズンシップ・公共圏
シティズンシップは、社会的なものか、それとも政治的なものか?
民主主義は、秩序あるものか、それとも秩序なきものか?
社会化としての市民学習か、それとも主体化としての市民学習か?
私的圏域から公共圏への民主主義の実験
公共的な場所
結論
訳者解説
訳者あとがき
ガート・ビースタ著書一覧
参考文献
事項索引
人名索引