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信号、記号、そして言語へ: コミュニケーションが紡ぐ意味の体系 (越境する認知科学 3)

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詳しい情報
読み: エッキョウ スル ニンチ カガク
出版社: 共立出版
単行本: 298 ページ
ISBN-10: 4320094638  ISBN-13: 9784320094635  [この本のウィジェットを作る]
NDC(9) : 007.1

紹介

子どもが大人とのコミュニケーションを通じ,過去と現在をつなぐ意味の体系をどう構築するのか,言語の習得過程を追いながら探る。
私たちはコミュニケーションにおいて様々な情報を他者とやりとりする。たとえば身振りや声の大きさの変化は他者に興奮の度合いを伝達するであろうし,視線の移動や指さしは他者の注意をその時その場にある何かに向けさせるだろう。また,言語には眼前の他者だけではなく過去にその社会の成員がどのように世界を眺めてきたかが体系化され埋め込まれているために,言語を習得することは過去における他者の視点を自らに写し取ることを可能にする。
 本書は,子どもと大人がコミュニケーションを通じ,過去と現在とをつなぐ意味づけの仕方,すなわち意味の体系をどのように構築するのかを探ることを目的とする。本書の特色として次の2点を挙げることができる。第一に,子どもが言語的意味を発見するに至るまでの過程を,子どもと大人の信号的コミュニケーションおよび記号的コミュニケーションの発達という2つの観点から議論する。第二に,子どもが言語的意味を当該社会の成員に近接させていく過程を,子どもと大人が互いに同じ情報が共有されている状態をどのように保持しようとするかという学習一般の観点から論じる。このような議論が,広く言語習得に関心のある読者に何かしらの新しい視点を提供できれば幸いである。

目次

序章
言語の特殊性
認知科学と言語習得
本書の視点および構成

第1部 言語とは何か

第1章 言語の意味
1.1 指示説
1.2 使用説
1.3 創られる意味
 1.3.1 事前知識と文脈
 1.3.2 記号過程

第2章 記号と言語
2.1 有縁的記号と恣意的記号
2.2 概念とは何か
2.3 意味の体系
 2.3.1 対比に拠って立つ意味
 2.3.2 意味領域
 2.3.3 感覚運動的基盤と社会的基盤
2.4 意味の普遍性と個別性
2.5 第1 部のまとめ

第2部 信号から記号へ:環境から見出す意味

第3章 コミュニケーションにおける信号
3.1 動物の信号コミュニケーション
3.2 人間の信号コミュニケーション
3.3 発達初期の信号コミュニケーション

第4章 象徴の発生
4.1 身体論とシミュレーション
 4.1.1 認知発達理論
 4.1.2 シミュレーション
4.2 直接知覚が形成する記号の基盤
 4.2.1 共鳴と連合
 4.2.2 統計学習
4.3  2つの「類似」
 4.3.1 類像性と言語習得
 4.3.2 類像性の信号的側面
 4.3.3 類像性の記号的側面
 4.3.4 有縁記号の普遍性と個別性
4.4 記号接地問題:マッピングとピックアップ
 4.4.1 マッピング的意味観
 4.4.2 ピックアップ的意味観

第5章 象徴から記号へ
5.1 三項関係コミュニケーション
 5.1.1 二項関係と三項関係
 5.1.2 三項関係コミュニケーションへのステップ
 5.1.3 コミュニケーションはいつから間主観的か
5.2 協力性共有志向性
5.3 第2部のまとめ

第3部 記号から言語へ:文化から見出す意味

第6章 共有基盤の構築
6.1 言語習得と共有基盤
 6.1.1 共有基盤とは何か
 6.1.2  4つの共有基盤
6.2 他者に対する期待と調整
 6.2.1 調整の2つのレベル
 6.2.2 養育者の足場かけ
6.3 イマ・ココを基準として
 6.3.1 指さしの利用
 6.3.2 タイミングを合わせる
6.4 コミュニケーションにおける「演じ」
 6.4.1 描写的モード
 6.4.2 有縁記号と恣意的記号の使い分け

第7章 言語的意味へ
7.1 言語的意味の推論方略
 7.1.1 慣習と対比
 7.1.2 推論のバイアス
7.2 意味領域構築のステップ
7.3 語の意味関係の調整
 7.3.1 過剰汎用と過小汎用
 7.3.2 分節の適切な基準をどう見つけるか
 7.3.3 意味の対比による手がかり

第8章 意味の体系を紡ぐ
8.1 属性(形容詞)の場合
 8.1.1 色語の領域
 8.1.2 感情語の領域
8.2 事物(名詞)の場合
 8.2.1 容器の領域
 8.2.2 基礎レベルを超えて
8.3 事態(動詞)の場合
 8.3.1 動詞語意における言語個別性
 8.3.2 経口消費の領域
 8.3.3 所持の領域
 8.3.4 切断・破壊の領域
 8.3.5 移動の領域
8.4 インプットの量と質
8.5 意味体系の構築と社会化
 8.5.1 文化的思考様式
 8.5.2 専門的共有基盤と言語
8.6 第3部のまとめ

終章 問題と展望
言語観・意味観について
信号と記号について
記号と言語について

引用文献

おわりに

索引
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