目次
本書刊行の経緯(大高洋司)
本書を読まれる方へ
凡例
人情本の魅力
文政期の人情本--さまざまな可能性を秘めた作品群
Ⅰ 人情本の発生
Ⅰ--1 自覚なき先駆者・十返舎一九
1 清談峯初花(せいだんみねのはつはな)
2 所縁の藤浪(ゆかりのふじなみ)
3 水佳賀美(みずかがみ)
Ⅰ--2 写本から板本へ−−人情本の¨種¨
4 梛の二葉(なぎのふたば)
5 勧善松の月(かんぜんまつのつき)
6 婦女今川(おんないまがわ)
7 磯馴草紙(そなれそうし)
Ⅰ--3 廓をめぐる貴種流離〜洒落本から人情本へ
8 当世虎之巻(とうせいとらのまき)
9 廓意気地(さとのいきじ)
10 廓意気地(さとのいきじ)
11 未曾可の月(みそかのつき)
12 由佳里の月(ゆかりのつき)
13 花街鑑(さとかがみ)
14 花街寿々女(さとすずめ)
15 実之巻(じつのまき)
16 契情六可選(けいせいろっかせん)
17 谷の初音/薮の鶯(たにのはつね/やぶのうぐいす)
18 青楼色唐紙(せいろういろとうし)
19 谷中の月(やなかのつき)
20 教訓二筋道(きょうくんふたすじみち)
Ⅱ ジャンルの坩堝--様式としての〈中本〉
Ⅱ--1 読本との連続・断絶
21 江戸堅木浪華梅(えどかたぎなにわのうめ)
22 園曙(そののあけぼの)
23 貞操小笹の雪(ていそうおざさのゆき)
24 幽賞雲間月(ゆうしょうくもまのつき)
25 忠孝水水川(ちゅうこうふたまたがわ)
26 閑談春之鴬(かんだんはるのうぐいす)
27 忠義小伊曽物語(ちゅうぎこいそものがたり)
28 逢染恋私衣(あいそめてこいのなれぎぬ)
Ⅱ--2 演劇・音曲との共鳴
29 軒並娘八丈(のきならびむすめはちじょう)
30 八重霞春夕映(やえがすみはるのゆうばえ)
31 合褄雪古手屋(あわせづまゆきのふるてや)
32 傾城七小町(けいせいななこまち)
33 藤枝恋廼柵(ふじかずらこいのしがらみ)
34 蘭蝶記(らんちょうき)
35 園雪三勝草紙(そののゆきさんかつそうし)
36 時雨の袖(しぐれのそで)
37 鶴毛衣(つるのけごろも)
38 恋の萍(こいのうきくさ)
39 当世虎の尾桜(とうせいとらのおさくら)
40 雪廼夜蘓武志(ゆきのやそぶし)
Ⅱ--3 舌耕との接点
41 松の操物語(まつのみさおものがたり)
42 貞烈竹の節談(ていれつたけのふしだん)
43 仮名佐話文庫(かなざわぶんこ)
44 三日月阿専(みかづきおせん)
45 長者永代鑑(ちょうじゃえいたいかがみ)
Ⅲ 楚満人・鼻山人の時代--量産される作品群
Ⅲ--1 "春水"以前─〈中本〉の第一人者を目指して
46 明烏後正夢(あけがらすのちのまさゆめ)
47 寝覚繰言(ねざめのくりごと)
48 菊廼井草紙(きくのいそうし)
49 寒紅丑日待後編(かんのべにうしのひまちこうへん)
50 三人娘(さんにんむすめ)
51 玉川日記(初〜五編)・拾遺の玉川(六・七編)
(たまがわにっき・しゅういのたまがわ)
52 松竹梅三組盃(しょうちくばいみつぐみさかずき)
53 萩の枝折(はぎのしおり)
54 素糸草紙(しらいとそうし)
Ⅲ--2 楚満人の周辺
55 仮宅文章(かりのふみ)
56 朧月夜(おぼろづきよ)
57 霧籬物語(きりのまがきものがたり)
58 新製艶油舗(しんせいつやのあぶらや)
59 艶競金化粧(つやくらべきんげしょう)
60 霊験浮名の瀧水(れいげんうきなのたきみず)
61 鳳凰染五三桐山・五三桐山嗣編
(ほうおうぞめごさんのきりやま・ごさんのきりやまじへん)
62 涼浴衣新地誂織(すずみゆかたしんちのおりだし)
63 赤縄(えにしのいと)
64 和可村咲(わかむらさき)
Ⅲ--3 武家・廓・怪異--鼻山人の世界
65 玉散袖(たまちるそで)
66 言葉花(ことばのはな)
67 契情意味張月(けいせいいみはりづき)
68 契情肝粒志(けいせいきもつぶし)
69 風俗粋好伝(ふうぞうすいこでん)
70 江戸花誌 (えどばなし)
71 三曲廓日記(さんきょくさとにっき)
72 廓雑談(くるわぞうだん)
73 北里通(ほくりつう)
74 珍説豹の巻(ちんせつひょうのまき)
75 紫草子(むらさきそうし)
76 恐可志(おそるべし)
77 朧気物語(おぼろげものがたり)
78 人情腹之巻(にんじょうはらのまき)
Ⅲ--4 文政期の傍系作者−−現存希少作品の素顔
79 津多加津羅(つたかずら)
80 梓物語(あずさものがたり)
81 水や天 さよきぬ草紙(みずやそら さよきぬそうし)
恋愛小説への開花--天保期の人情本へ
◇人情本略年表 ◇人情本文献目録
◇所収作品五十音索引 ◇〈書誌項目〉人名索引
◇書肆索引