目次
Ⅰ 源氏物語を中心に一 初期の光源氏の造形をめぐる素描二 源氏物語にかかわる断章三 夕顔巻に触れての覚え書四 若菜巻に関する覚え書−朧月夜尚侍の叙述に触れて−五 「紫の上への歌は物語にのせず、ゆへあるべきにや」(『花鳥余情』第八)をめぐって六 末摘花巻をめぐって七 末摘花巻々末部の読み方に関する異見−歌語「梅の立ち枝」に触れて−八 六条院の婚儀の叙述をめぐって九 花散里巻小論十 光源氏の孤独感をめぐって十一 柏木巻に関する一・二の問題−なんぢがちちに−十二 光源氏の終焉に触れてⅡ 和歌に触れて一 古今集周辺における存疑一、二二 野田千平氏蔵・嘉禄本『古今和歌集』(写本・零本)について三 「花の色は」試解−小野小町論ノート−四 伊勢物語六十九段をめぐって−十世紀初葉の韻文と散文−五 伊勢集冒頭の歌と詞書−「いと心うき物から、あはれにおぼえければ」−六 かげろふの日記上巻に関する試論−和歌の問題に触れながら−七 かげろふの日記中巻に関する序論的考察