目次
資料篇
『新三宝絵詞』(翻刻)と研究 小泉弘
無窮会神習文庫蔵『東斎随筆』(翻刻)とその成立に関する覚書 上岡勇司
『後撰百人一首』翻刻・解題 伊藤敬校本『文正記』と解題 石井由紀夫
中世謎の本二種 岡雅彦
論文篇
『今昔物語集』にみる出家譚−巻十九の世界から− 広田徹
大斎院選子内親王の和歌 佐々木多貴子
『私聚百因縁集』出典考−巻八第二「教信往生ノ事」をめぐって− 比良輝夫
『平治物語』常葉説話覚え書−その伝承の問題− 鈴木淳一
『保元物語』『平治物語』の真名本について−表記を中心に− 高橋宏幸
『毎月抄』の説述をめぐる対質 家郷隆文
『東撰和歌六帖』と実朝歌 及川敬一
『平家物語』の「自然」表現−文体論的考察− 西田直敏
『平家物語』の人物造型態度 村上史展
『沙石集』の末代意識について 追塩千尋
『沙石集』における国語の位相 坂本元太郎
『私聚百因縁集』について−語学のたちばから− 仙波光明
日蓮と文学−和歌・歌人の受容をめぐって− 佐々木馨
『徒然草』の魅力 細谷直樹
中世説話の伝播とお伽草子−修験道的発想の物語をめぐって− 佐々木孝二
『日ポ辞書』に引用された『太平記』 永田信也
本居宣長における西行享受 山木幸一
北村透谷『心機妙変を論ず』にあらわれた文覚像 片山晴夫
鴎外歴史小説再論−『阿部一族』の構図とその背景− 木村真佐幸