紹介
なだいなだの詩集『スケルツォ』(みゆき書房、1968年刊)収録の詩による女声合唱曲。4編の詩には「アンダンテ」「スタッカート」といった音楽用語が添えられている。それらの用語を手がかりにして、詩に相応しいクラシックの名曲(管弦楽作品やピアノ曲)を組み合わせて言葉と音楽の融合を試みるというコンセプトで作曲され、各曲には各詩のタイトルに次のような副題が添えられている。
Ⅰ.夕の鐘 アンダンテ~ヘンデルとリストの「サラバンド」に寄せて~
Ⅱ.もぐらのエレジー~フォーレの「エレジー」に寄せて~
Ⅲ.演説風スタッカート~ベートーヴェン交響曲第九番第二楽章に寄せて~
Ⅳ.いのり アンダン・カンタービレ~チャイコフスキー交響曲第五番第二楽章に寄せて~
ピアノ五重奏部分は作曲というより編曲に近く、弦楽部分は難しくなく取り組みやすい。「舫の会」委嘱作品。「舫の会第12回演奏会」(2016年8月6日/東京文化会館大ホール)において、岸信介指揮、アンサンブル リモーネほか全6団体による合同演奏で初演された。
目次
夕の鐘 アンダンテ~ヘンデルとリストの「サラバンド」に寄せて~
もぐらのエレジー~フォーレの「エレジー」に寄せて~
演説風スタッカート~ベートーヴェン交響曲第九番第二楽章に寄せて~
いのり アンダン・カンタービレ~チャイコフスキー交響曲第五番第二楽章に寄せて~