目次
【第1章】 地域と医療を「ともに」つくる
医療は民衆のものであり、民衆がつくるものである/
いくらオリンピックで体操競技が優勝を勝ち得たとしても、
国中に神経痛の患者や腰曲がりが満ちていたのでは、何にもならない ほか
【第2章】 健康は平和の礎 ~住民が主体となる健康運動
「与えられる健康」から「獲得する健康」へ/
私たちが健康の問題を懸命に取り上げているのは、
それが平和の問題に大きく結びつくからこそである ほか
【第3章】 母なる農村を守る協同の精神
弱いものを支えるのが人間の義務であり、
民主主義の精神であり、また協同の精神でもある/
農村は母。母から受ける愛は、「産み、育てる愛」であり、
大地や農業とつながる ほか
【第4章】 誰のための医療と技術か
技術は社会のものであって、個人のものではない/
働く人たちや一般庶民に共感を持てないようで、
どうしてほんとうの学問や技術を発展させることができるだろうか ほか
【第5章】 保健・医療・福祉にたずさわる人へ
「第一線医学」の立場からいえば、まず「何でも屋」が最も重要である/
病院技術者はとかく専門の中に「あぐら」をかきやすい。
そして、知らない間にいわゆる「専門バカ」になりがちだ ほか
【第6章】 経営は人である ~すべては患者さんのために
経営は人です。私どものサービス業ではとくに人が悪ければダメです/
戦略はしっかり立てねばならぬ。
しかし戦術はその状況とその時の力関係で、いろいろと柔軟にやっていく ほか