紹介
週刊文春連載の日本史講義、第二弾。今回は「応仁の乱」「承久の乱」を含む中世篇です。巻末には、『応仁の乱』著者、呉座勇一さんとの対談も収録。第一章 院政の始まり野性のエネルギーを失った藤原氏院政の開始荘園のつくり方「武士」は京都生まれ前九年・後三年合戦の神話化第二章 平氏政権の実態中世日本のラスプーチン 信西平治の乱——生き残った清盛東西の巡礼流行中世日本のジョブズ 平清盛時代のイノベーター 平氏政権第三章 鎌倉幕府の虚実「源平合戦」はあったのか?『平家物語』の名場面は本当だったか身内殺しの頼朝鎌倉幕府――頼朝から北条氏へ「反乱軍」が勝った承久の乱「御成敗式目」の合理的精神第四章 モンゴル戦争と悪党世界を揺るがしたモンゴル帝国モンゴル戦争で幕府の権威がピークに両統迭立は「上皇と天皇」のセット「鎌倉新仏教」か「戦国新仏教」か鎌倉幕府の滅亡第五章 後醍醐天皇と足利兄弟ワンマン社長の「建武の新政」建武の新政を生んだ「朱子学」新政の崩壊から南北朝時代へ足利尊氏の“ライバル”、新田義貞尊氏と直義の兄弟二頭政治天下を二分した兄弟喧嘩『観応の擾乱』第六章 室町幕府の興隆生まれながらの将軍、義満義満の「権力の見える化」戦略倭寇と「日本国王」世阿弥とパトロン義満守護大名の誕生足利義教——幕府の権威がピークに第七章 下克上の時代へ義政と「応仁・文明の乱」現代日本文化の源流 東山山荘戦国時代はいつ始まったのか戦国大名とは何だったか第八章 天皇、公家、そして武家中世篇まとめ1 院政の伝統中世篇まとめ2 中世日本を支配した公家と武家中世篇まとめ3 貨幣経済の浸透で現代日本とつながった対談 呉座勇一「中世を学べば現代がわかる」