源氏物語の文学史

高田祐彦（著）

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詳しい情報

出版社: 東京大学出版会(2003-09-01)

単行本: 399 ページ

ISBN-10: 4130800663 ISBN-13: 9784130800662

NDC(9): 913.36

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紹介

『源氏物語』はいかに平安文学の豊かな表現世界をとりこみ，さらに新たな創造を獲得したか．先行する物語・和歌・日記との連関をみる外側，作中人物の造型を軸にする内側から文学史の全体像を見通す．源氏物語研究の現在に対する先鋭的な問題提起の書．

序章　源氏物語の文学史に向けて I　源氏物語と王朝文学　1　かな文学創造—竹取物語と古今和歌集　2　貫之の幻視の花—古今集歌の方法　3　古今・竹取から源氏物語へ—「あはれ」の相関関係　4　唐代伝奇から源氏物語へ—空蝉の物語をめぐって　5　吏部王記のまなざし—漢文日記と源氏物語　6　道綱母から六条御息所へ—かな日記と源氏物語 II　方法をめぐる視角　1　語りの虚構性と和歌　2　〈結婚拒否〉の思想　3　長編の始動—若紫巻素描　4　引用の創造性—須磨巻の方法　5　歌ことばの表現構造—御法巻から野分，桐壺巻へ　6　浮舟物語と和歌 III　作中人物からの展望　1　六条御息所の〈時間〉　2　逆境の光源氏—賢木巻後半の方法　3　光源氏の復活—松風巻からの視点　4　身のはての想像力—柏木の魂と死　5　「山姫」としての大君—宇治十帖の表現構造　6　中将の君の身分意識をめぐって—浮舟物語論の序章

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