目次
第1章 海の保全生態学——漁業管理と海の保全
1 漁業と生態系管理
2 どこまで獲れば乱獲になるか
3 絶滅リスクと水産資源
4 順応的管理と科学者の役割
第2章 海の生物多様性——資源管理と保全
1 マグロ——ワシントン条約と水産資源
2 クジラ——生態学からみた捕鯨論争
3 イワシとサバ——多獲性浮魚資源の大変動
4 野生生物としての水産資源——順応的管理をめざして
5 生物多様性条約と海
第3章 海のリスク管理——環境・健康・経済
1 野生生物のリスク管理
2 漁業の適切な管理
3 食文化の多様性
第4章 海の理論生態学——最大持続漁獲量(MSY)の理念
1 生態系の複雑さと最大持続漁獲量の理念
2 ゲーム理論と資源管理
3 ゲーム理論と環境倫理
4 数理モデルと生態学
第5章 海の生態系管理——海域環境の保全
1 非定常系としての海洋生態系
2 海洋生態系の保全と管理
3 知床世界自然遺産と沿岸漁業の共同管理
第6章 これからの海洋保全生態学——海洋国家の役割
1 外来種の生態リスク
2 環境にやさしい漁業とは
3 COP10と「生態リスクCOE」の取り組み
4 COP10と海洋保護区