目次
はしがき
●編者「序論:東日本大震災 復興への提言とその論点」
第I部 地域の再生
●風見正三(宮城大学事業構想学部教授)「地域資源経営の視点による東北の再生に向けて——社会的共通資本としてのコミュニティの再興」
●藻谷浩介(日本政策投資銀行地域振興グループ)「震災復興と今後の日本の戦略」
●大西 隆(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻)「被災者・被災地主導による自立復興と全国からの連帯支援」
●間宮陽介(京都大学大学院人間・環境学部研究科)「大震災後に感じたいくつかの感想と若干の提言」
●内山勝久(日本政策投資銀行設備投資研究所)「復興に環境まちづくりの構想を——社会的共通資本によるアプローチ」
●玄田有史(東京大学社会科学研究所教授)・大堀 研(東京大学社会科学研究所助教)「すみやかな復興のためにこそ、ていねいな対話が不可欠」
●石川幹子(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻)「ペアリング支援——いますぐにできること」
●西 達男(日本政策投資銀行設備投資研究所)「復興対策をテコに東北州づくりへ」
●細田裕子(日本政策投資銀行設備投資研究所)「被災地への持続的な支援を」
●宮川公男(財団法人統計研究会・一橋大学名誉教授)「望まれる新たな社会システムのデザインと公共インフラの整備」
●宮川大介(日本政策投資銀行設備投資研究所)「資本蓄積に向けた決意」
●藤本隆宏(東京大学大学院経済学研究科教授)「復興に強い日本の「現場力」を活かす政策を」
●伊藤 滋(早稲田大学特命教授)「東日本大震災復興計画の覚書」
第II部 日本経済の課題
●大瀧雅之(東京大学社会科学研究所教授)「震災後10年のマクロ経済政策の方針」
●塩路悦朗(一橋大学大学院経済学研究科教授)「震災と長期経済成長——「創造的破壊」につなげていくために」
●宮川 努(学習院大学経済学部教授)「「想定外」を「想定内」に——危機感こそがイノベーションの源泉」
●小川英治(一橋大学大学院商学研究科教授)「節約と自粛」
●金本良嗣(政策研究大学院大学教授)「リスク管理政策と電力不足」
●川西 諭(上智大学経済学部教授)「電力使用料金単価の引き上げ提案——国民感情に配慮したキャッシュバックと見える化」
●中里 透(上智大学経済学部准教)「供給制約下の日本経済——電力不足をどのように乗り越えるか?」
●植杉威一郎(一橋大学経済研究所准教授)「再び危機モードに入った企業金融の今後」
●鯉渕 賢(中央大学商学部准教授)「復興としての企業再建と金融システムの役割」
●花崎正晴(日本政策投資銀行設備投資研究所長)「復興にマイクロファイナンスを活用せよ」
●柳沼 寿(法政大学経営学部教授)「ゼロからの出発——新陳代謝、企業家能力、文化資本」
●山内弘隆(一橋大学大学院商学研究科教授)「震災復興と電力事業の今後について」
●黒沢義孝(日本大学経済学部教授)「外貨建て国債の発行による復興資金の調達」
●竹田陽介(上智大学経済学部教授)・矢嶋康次(ニッセイ基礎研究所主任研究員)・打田委千弘(愛知大学経済学部准教授)「Sudden StopではなくGoing Concernを——今こそ、名目GDP連動国債を発行するとき」
●安藤浩一(日本政策投資銀行設備投資研究所)「震災リスクにどう対応するか——市場機構の再構築とその留意点」
●小田圭一郎(日本政策投資銀行設備投資研究所)「資本市場を通じた自然災害リスクの移転について——カタストロフィ・ボンドを中心に」
●野村浩二(慶應義塾大学産業研究所准教授)「復興に向けて求められる情報基盤」
●中村純一(日本政策投資銀行設備投資研究所)「「日本リスク」克服のために」
●乾 友彦(内閣府経済社会総合研究所)「復興対策と統計の役割」
●八田進二(青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科教授)「情報発信の明確化と説明責任強化に向けた会計専門職の活用を」
●山崎福寿(上智大学経済学部教授)「市場メカニズムを通じた、被災地の困難と復興コストの共有」
第III部 復興と日本社会
●薄井充裕(日本政策投資銀行取締役)「新国土計画を——社会的共通資本の視点から」
●浅子和美(一橋大学経済研究所教授)「「日本再生」から「日本復興」へ——教訓を生かした復興の青写真を」
●寺西重郎(日本大学商学部教授・一橋大学名誉教授)「関東大震災との比較——不安感のない社会に向けた国造りを」
●堀内昭義(中央大学総合政策学部教授・東京大学名誉教授)「大震災へ急がれる対応」
●柳川範之(東京大学大学院経済学研究科准教授)「復興に民間の資金と知恵の活用を」
●神藤浩明(日本政策投資銀行設備投資研究所)「「ナショナル・サステイナビリティ」の視点を新たな国家目標へ」
●福田慎一(東京大学大学院経済学研究科教授)「復旧を超えた創造的な復興へ」
●貝塚啓明(財務省財務総合政策研究所・東京大学名誉教授)「リスク管理の失敗と首都機能分散」
●前田正尚(日本政策投資銀行設備投資研究所)「多様な被災地に関係性を持ち、持続する地域へ」
●関 良基(拓殖大学政経学部准教授)「大規模から小規模分散、中央から地方、ハードからソフトそして外需から内需へ」
●大野直志(日本政策投資銀行設備投資研究所)「日本再生に向けた価値観の転換——本当に幸福な生活を目指して」
●岡部明子(千葉大学大学院工学研究科准教授)「ほどよい社会への道——モノ1/2 で穏やかな満足度を追求する」
●奥野正寛(流通経済大学経済学部教授)「国際的に開かれた希望ある社会に」