目次
はじめに
凡例
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第1章 アメリカ外交の起源
1.植民地から独立へ
イギリス領13植民地の発展
独立戦争の勃発と独立宣言
独立戦争期の外交:模範条約と講和
2.新しい共和国の外交
連合規約から合衆国憲法の制定まで
フランス革命、党派対立、ワシントンの告別の辞
1812年戦争
バーバリ戦争
3.モンロー・ドクトリンの誕生
大陸への野心:ルイジアナ、フロリダの獲得
南米への野心:ラテンアメリカ諸国の独立とモンロー・ドクトリン
第2章 「膨張主義」の系譜
1.大陸の征服とマニフェスト・デスティニーの影
経済発展と西部への拡大
「西漸運動」と先住民との戦い
イデオロギーとしてのマニフェスト・デスティニー
東アジアへの接近
イギリスとの摩擦と協調
テキサス問題
2.米墨戦争と南北戦争
米墨(アメリカ=メキシコ)戦争
南北戦争前夜の北部と南部
南北戦争と国際関係
ナポレオン3 世、メキシコ、南北戦争の終結
3.西半球の盟主を目指して
産業の飛躍的発展と人種主義の強まり
南北戦争後の「膨張主義」
海洋帝国のビジョン
世紀末のアメリカ
第3章 帝国主義の興隆
1.米西戦争と帝国主義論争
ベネズエラ危機
キューバの独立運動と米西戦争
フィリピンでの戦闘
パリ条約と帝国主義論争
ハワイの併合
門戸開放宣言
2.セオドア・ローズヴェルトと帝国
セオドア・ローズヴェルト大統領の登場
フィリピンにおける植民地支配
キューバの保護国化
パナマ運河の建設と棍棒外交
ローズヴェルト・コロラリー
3.ローズヴェルトとタフト
ローズヴェルトと権力政治
タフト政権下の「ドル外交」:東アジア
タフト政権下の「ドル外交」:中米
国際協調の模索
第4章 第一次世界大戦と「新外交」の登場
1.ウィルソン外交と二つの革命:メキシコ、中国
ウィルソン外交の前提
ウィルソンとメキシコ革命
ウィルソン政権と中国革命
2.アメリカの第一次世界大戦参戦とロシア革命
中立の前提
中立から参戦へ
参戦への異議申し立て
ウィルソン対レーニン
北ロシア・シベリア出兵
戦争の帰趨とアメリカ
3.パリ講和会議とウィルソンの敗北
パリ講和会議
ウィルソンの敗北
第一次世界大戦の遺産
第5章 関与と孤立との狭間で
1.共和党政権と第一次世界大戦後のヨーロッパ
経済外交の時代
戦債・賠償問題への介入
2.共和党政権と第一次世界大戦後のアジア・太平洋、ラテンアメリカ
ワシントン会議の開催
「相対的安定」の時代
共和党政権とラテンアメリカ:善隣外交の模索
砲艦外交への回帰
3.大恐慌の発生と共和党政権の時代の終焉
恐慌の国際的波及
満州事変とアメリカ
フランクリン・D.ローズヴェルトと経済ナショナリズム
ローズヴェルト政権下での善隣外交
第6章 第二次世界大戦とアメリカ
1.第二次世界大戦への道
1930年代前半のヨーロッパ
アメリカの孤立主義と中立法の制定
2.中立からの離脱
ヨーロッパにおける戦争の勃発
アメリカと大戦
民主主義の兵器廠から大西洋憲章へ
ローズヴェルト政権と西半球の安全保障政策
3.日米交渉から日米開戦へ
日中戦争とアメリカ
日米交渉の決裂から開戦へ
第7章 アメリカの戦争、アメリカの平和
1.第二次世界大戦とアメリカ
大同盟の外交とアメリカの影響力増大
アジアにおける戦争の帰趨
「良い戦争」の光と影
2.戦後構想と冷戦の開始
戦後国際秩序の形成
ヨーロッパをめぐる戦後構想
ポツダム会談
原爆をめぐる論争
3.構造化する冷戦:ヨーロッパ
対ソ認識の変化とトルーマン・ドクトリン、原子力国際管理の問題
マーシャル・プランと経済的分割
北大西洋条約機構(NATO)の設立と冷戦の軍事化
第8章 グローバル化する冷戦
1.アジアでの「冷戦」の展開とマッカーシズム
対日占領政策と冷戦
中華人民共和国の成立
朝鮮戦争の勃発
冷戦とアメリカ社会
2.アイゼンハワー政権と冷戦
アイゼンハワー政権の外交姿勢
アイゼンハワー政権と東アジア
米ソ「雪解け」への期待から対立の拡大へ
「雪解け」の終わり?
冷戦への異議申し立て
3.アイゼンハワー政権と中東、ラテンアメリカ
中東をめぐる国際情勢とアメリカ
ラテンアメリカ諸国への介入と反米主義の強まり
第9章 ベトナム戦争の時代
1.ケネディ政権の誕生
ケネディ外交のアジェンダ
ベルリン危機と米ソ緊張関係の継続
キューバ危機
2.ベトナム戦争とアメリカ
第二次世界大戦後のベトナム
ケネディ政権とベトナム
トンキン湾決議、北爆と介入の本格化
テト攻勢と反戦運動の広まり
3.1970 年代にむけて
ドミニカ派兵と第三次中東戦争
冷戦構造の変容の兆し
第10章 多極化する世界とアメリカ
1.ニクソン=キッシンジャー外交とアメリカの影響力の翳り
ニクソン=キッシンジャー外交の前提
米中接近
米ソデタントの推進
「ベトナム化」政策と戦争の拡大
反戦運動と国内政治の混迷
北爆の激化とアメリカ軍の撤退
2.ニクソン政権からフォード政権へ
経済力の低下の始まり
グローバル問題への射程
ニクソン=キッシンジャー外交と中東
ニクソン政権とチリ
アンゴラ内戦への介入
ヨーロッパにおけるデタントの進展
3.カーター政権と道義にもとづく外交の模索
カーター政権と人権外交の提唱
新しいラテンアメリカ政策の模索
アフリカの白人少数政権とアメリカ
中東和平仲介の試み
ソ連のアフガニスタン侵攻と「新冷戦」
イラン・イスラーム革命の衝撃
第11章 冷戦の終焉と新しい世界秩序の模索
1.「新冷戦」とポスト・ベトナム戦争時代のアメリカ外交
レーガン外交とソ連
混迷する中東情勢とテロリズムの問題
ラテンアメリカへの介入とイラン=コントラ事件
2.冷戦の終焉と新しい時代の幕開け
ゴルバチョフとレーガン
民主化運動の明暗:中国と南アフリカ
激動の1989年:ヨーロッパ
湾岸戦争と国連
3.クリントン政権と自由市場経済の拡大
民族・地域紛争の激化とクリントン政権
多様化する外交問題
自由貿易拡大政策の追求
グローバリゼーションの両義性
終 章 21世紀のアメリカと世界
1.9.11後のアメリカ外交
G.W.ブッシュ政権のアジェンダ
9.11同時多発テロ事件とブッシュ政権の対応
イラク戦争への道程
ブッシュ外交の隘路:中東、ラテンアメリカ、北朝鮮
2.オバマからトランプへ
オバマ外交のビジョン
オバマ政権と中東情勢
アジア重視
政策の行き詰まり
試みられた和解、残された問題
歴史と外交
3.アメリカと世界:歴史的考察
トランプと「アメリカ第一」
「例外主義」の帰結
年表
あとがき