目次
本書を手に取られた方へ──日本史に興味を持つ人にとってのオランダ語史料の魅力
実践と解説──輸出入禁制品を素材として(松方冬子)
はじめに──自分なりのテーマを見つけよう
コラム1 手書きの原文書を読む
コラム2 文書の書式と体裁
1.シーボルト事件関係の史料を見てみよう
史料1 商館長日記 1829年1月31日条
史料2 商館長日記 1829年3月3日条
史料3 商館長日記 1829年3月7日条
史料4 長崎奉行からの翻訳命令書
史料5 禁制品のリスト
コラム3 翻刻ルールのお話
コラム4 文法的に読む
2.研究史と日本側の史料を手掛かりに史料を探そう
3.1668 年の禁令をオランダ語史料で見てみよう
コラム5 『マルヒナリア』を利用する
コラム6 日本語に置き換える
史料6 商館長日記 1668年5月8日条
史料7 日本商館発信書翰 1668年10月4日付
4. 日本の外に視野を広げてみよう──禁令はオランダ本国にどう伝えられたか
史料8 総括書翰 1669年2月1日付
5.禁令が与えた影響を見てみよう
史料9 商館長日記 1669年7月20日条
6.禁令がアジア各地の商館にどう伝えられたかを見てみよう
史料10 東インド総督の布告 1670年4月18日付
コラム7 全文翻訳の難しさ
コラム8 内容を理解するには背景知識も必要
史料11 託送文書一覧 1670年4月23日付
7.すでにある翻訳も活用しよう──軍需品の輸出はいつ禁じられたか
おわりに──自分たちの身の回りと比較して考えてみよう
〈史料の出典一覧〉
〈もっと広げて考えてみたい方に〉
各論1 オランダ語のカタカナ表記、オランダ人の日本語表記(松方冬子)
はじめに
1.オランダ語のカタカナ表記
2.フランス風か、ドイツ風か、オランダ風か
3.オランダ人による日本語表記
おわりに
各論2 通詞のオランダ語を読む(イサベル・田中・ファンダーレン)
はじめに 70
事例── 1775(安永4)年の達たっし
おわりに
各論3 オランダ語史料を用いた研究 (松井洋子)
はじめに
1. 日蘭関係史の誕生
2.近世国家と対外関係
3.貿易史・経済史的アプローチ
4.社会史的研究の広がり
5.蘭学と洋学──文化交流の研究
おわりに──「日蘭関係史」を超えて
各論4 オランダ東インド会社の構造と史料──日本に着目して(松方冬子)
はじめに──オランダ国立中央文書館と各地のオランダ東インド会社文書
1.東インド会社の構造と史料
2.日本商館文書とその周辺
おわりに
各論5 オランダ東インド会社(VOC)の会計システム(橋本武久)
はじめに
1.VOC アムステルダム・カーメルの会計システム
2.在外支店における簿記
おわりに
各論6 オランダ商館長日記と『マルヒナリア』 (松方冬子)
はじめに
1.商館長日記
2.欄外の見出し
3.『マルヒナリア』──ペーパーバック版とハードカバー版
おわりに
各論7 日本商館の帳簿(松井洋子)
はじめに
1.主要簿──『仕訳帳』と『元帳』
2.さまざまな補助帳簿
3.参府経費計算書を読む
おわりに
各論8 オランダ植民省文書のフルバール構造──インデクスの役割(松方冬子)
はじめに
1.植民省文書の概要
2.植民省文書の構造
3.植民省文書をどう使うか──インデクスの役割
おわりに
各論9 幕末期の日蘭関係オランダ語史料への入口──横浜領事館文書と関連史料(水上たかね)
はじめに
1.横浜領事館文書の概要と利用方法
2.横浜領事館文書の背景と関連史料
おわりに
各論10 東京大学史料編纂所所蔵マイクロフィルムと『日本関係海外史料』の編纂(松井洋子)
はじめに
1.史料編纂所によるマイクロフィルム蒐集と目録作成の過程
2.史料編纂所所蔵マイクロフィルムの見方、史料の探し方
3.史料蒐集から史料集へ──『日本関係海外史料 オランダ商館長日記』の編纂
おわりに
各論11 オランダ語で読む明治日本(大久保健晴)
はじめに
1.調べてみよう──「フィッセリングとは誰か」
2.史料を読んでみよう──「失われた環」を索もとめて
おわりに
資料篇1 発音と文法
資料篇2 ハイフネーションの規則
資料篇3 通貨、度量衡について
資料篇4 歴代商館長一覧/平戸・長崎来航オランダ船一覧/長崎奉行一覧
資料篇5 工具書ならびに便利なウェブサイト案内
あとがき
※本書に掲載したURLは、2022年1月に最終閲覧をしたものです。