そうさんの書評 2017/01/04
2016年末にアニメ一挙放送したので原作読んでみました。基本映像化作品は既読以外はアニメ見てから読むことにしております。ということでようやく読めました~!おかしいなー前に四六判図書館にあったと思ったんだけど、データの上ではなくなっているので紛失したのか、除籍したのか。どっちかな?
それはさておき、米澤穂信の出世作は事件シリーズの裏表のようで、とても面白く読みました。アニメではすごーくよく恋に落ちた瞬間がわかったんですが、原作小説でも割とはっきり恋に落ちててなるほど~~と思いましたね。
さらさら読めるのがこの作家の持ち味だと思うのですが、そのさらさらの間に確実な毒素を仕込む手腕はすでにしっかり確立されていて、青春って甘いだけじゃないよなぁと改めて思いおこす次第です。
何も出来なくて、何かを考える時間はあって、手足はあるのに飛ぶ手段がない、そのもどかしさ。大人になって手段を手に入れると、それはあまりうまい使い方が出来るだけのものでないこともわかるけれど、それは入手したからこそ言えることなんですよねぇ…。
それにしてもタイトルの意味がああだったとは、やられましたわ…。
この書評がいいと思ったら、押そう! »
いいね!