目次
「病余の生涯唯静安を願ふのみ」-「老い」の見立て
老翁、俗を脱したり-「老人」への共感
「持てあます西瓜ひとつやひとり者」-単身者の文学
山の手の子の下町住まい
三味線の聞える町-築地界隈
下町のうっとうしさ
崖の上の家-偏奇館独棲
「余花卉を愛する事人に超えたり」-庭の小宇宙
庭好む人-焚き火と掃葉
山形ホテル
鴎外への景仰
「小鰺の塩焼、里芋田楽、味甚佳し」-淡白な食生活
左団次との親交
歌舞伎-愛すべきいかがわしさ
隅田川を渡って-深川
放水路の発見
煙突の見える新開地-砂町
「偶然のよろこびは期待した喜びにもまさる」-元八まんへの道
立ちあがる大東京-震災後の復興
ランティエの経済生活