目次
序 文
序論 『差異と反復』の概要と存在論的な永久革命としての永遠回帰
第一節 差異と反復の哲学における存在論的な原理と価値批判の原理の一体性
第二節 クロソウスキーのニーチェ解釈、あるいは「強度」の概念と「一貫性」の着想の起源について
第三節 『差異と反復』における永遠回帰の哲学と、そのよくある誤解(バディウ、ジジェク、その他)
第四節 存在論的な革命、あるいは革命的な存在論(ドゥルーズの差異の哲学における政治的性格について)
第一章 命題と意味、あるいは経験的な事態と超越論的な出来事(第三次整序から第二次組織へ)
第一節 出来事の超越論的哲学と存在の一義性――『意味の論理学』導入
第二節 ドゥルーズの命題論理学――命題の三つの次元と意味
第三節 構造における空虚な桝目――存在論的な永久革命の原理
第四節 ドゥルーズと揺籃期の分析哲学(フレーゲ、ラッセル、マイノング)
第五節 指示対象なき意味の問題と実在論の系譜(リミニのグレゴリウス、ドゥンス・スコトゥス、アヴィセンナ)
第六節 隠遁者から革命家へ――『意味の論理学』におけるストア派哲学と賢者像の変貌
第二章 物体=身体の深層とその二つの相貌、宿命に抗する運命愛(第二次組織から第一次領域へ、また第一次領域から第二次組織へ)
第一節 『差異と反復』から『意味の論理学へ』――精神分析への態度の変化と連動した存在論的な枠組みの変化(アルトーとキャロル)
第二節 力動的発生(一)――妄想分裂ポジション(クラインとドゥルーズ)
第三節 力動的発生(二)――抑うつポジション(続・クラインとドゥルーズ)
第四節 力動的発生(三)――性ポジションと去勢(危害なきエディプス・コンプレックスと父の威嚇なき去勢)
第五節 力動的発生(四)――性ポジションにおける系セ リー列形式と言葉の形成要素の獲得
第六節 力動的発生(五)――永遠回帰の反実現的な空想、ポテンシャル・エネルギーとしての死の本能あるいは自我なき思考
第三章 出来事の永遠回帰、その実現と反実現(第二次組織から第三次整序へ)
第一節 ガタリ以前のドゥルーズとラカン――象徴的な構造の位置づけとその変様
第二節 永遠回帰における離接的総合(ボルヘス、クロソウスキー、ライプニッツ)
第三節 解に先立つ発生的な審級としての問題と問い(ロトマン、シモンドン)
第四節 存在論的な静態的発生――離接的な諸系列(セリー)の収束と対象=xの同定、個体と人物の形成(ドゥルーズによるライプニッツ再読)
第五節 論理学的な静態的発生(第三次整序の形成)と永遠回帰の宇宙論
第六節 系列(セリー)形式の意義と各系列(セリー)の概要
結 論
あとがき
注