目次
1 寅彦がまいた種
漱石の素養にみる科学リテラシー/文人科学者のいた時代/エビを二つ食っちゃう/タクシー・トーク/侮るなかれタクシードライバー/エレベーター・トーク/科学の種をまく
2 科学の卵
愛鳩家の科学/好きこそ物の……/雪は天からの贈り物/立春の卵伝説
3 書の起源
『種の起源』縁起/欠点が才能に転化?/サイエンティストの起源/サマヴィルにはじまる奇しき因縁/科学を語る人でもあったサイエンティスト
4 ポピュラーサイエンスの誕生
科学の庶民化/活字メディアという強み/科学「遺伝子」の大爆発?/サイエンスライター宣言
5 自然の覗き窓
ミューズの神殿/博物館の起源/科学の神殿の誕生/アリスの不思議な館/研究から学びの館へ
6 科学で遊ぶ
聖女へのオマージュ/聖堂の遊びスペース/ミッキーマウスへのオマージュ/科学の味付け/ありえないけどありそうな話
7 サイエンスコミュニケーションの潮流
天衣無縫の文化/ユニバーサルランゲッジとしての科学/ローカルからグローバルへ/科学の井戸端会議/科学の饗宴
8 知識はシャンパンの泡のごとく
茶碗から宇宙へ/教養としての科学/泡沫の意味を知る/無用の用
9 ライフコースをデザインする
眠れる遺伝子を起こす/科学の誘引力/科学者のイメージ/メディア戦略/何のための科学か
10 ニセ科学への免疫力
潜在する好奇心を目覚めさせる/プチ科学ブーム?/ニセ科学の言説/相関と因果
11 科学者の銅像と偶像
アイドルとしての科学者/等身大の科学技術者/正直ジムの功罪/科学との出会い
12 科学への愛の言葉
文章読本さん/科学の文体/科学のベストセラー/科学を耕す
テッポウエビの指パッチン異聞――あとがきにかえて