紹介
いかなる動物たちもその動物固有の行動的特徴をもっている。本書は3部からなる。第1部で行動が動物の生存と生殖にどのように機能するのか,第2部では行動が生物学的に機能するための仕組み,について解説する。最後の第3部においては行動がどのような経過を経て発達するのかを概略する。初学者向けの本書は,著者の手による多くの挿図が親しみをもたせ,理解を助ける。かつ動物の行動を体系的に叙述した入門的教科書として好個なものである。
目次
第1部 行動の機能と進化-行動生態学
第1章 自己生命の維持と行動
第2章 自己再生産と行動
第2部 行動のしくみ-行動生理学
第3章 対象認知と位置検出
第4章 行動の方向制御
第5章 行動の組み立て
第6章 行動の発現制御
第3部 行動の発達-行動個体発生と学習
第7章 行動の個体発生
第8章 学習