紹介
世界の歴史学界に大きな影響を与えたアナール派歴史学、歴史学と歴史記述のありかたを刷新したこの学派の人々の多くが来日し、日本の歴史家と交流した。デュビー,ルゴフ,ルロワ・ラデュリー,ビュルギエール,シャルチエらの来日講演と対談記録を中心にアナール派の全体像を鮮明に描きだし、新しい歴史学の胎動を伝える。
目次
1 歴史認識における座標軸の転換
2 歴史学と民族学の現在-歴史学はどこへ行くか
3 歴史家の領域-歴史学と人類学の交錯
4 インデルメッツォ ルロワ・ラデュリーにきく
5 ヨーロッパ社会の研究における人類学と歴史学
6 アピール歴史と社会科学-危機的な曲がり角か?
7 表象としての世界
付論 鼎談「社会史」を考える