目次
序章 いま歴史和解をいかに展望しうるか
第一章 過去の克服はなぜ遅れたか――日本
1 グローバル化時代の歴史認識
2 歴史教科書問題と政府の対応
3 「慰安婦問題」――国際問題化と日本の選択
4 靖国問題――首相はなぜ靖国参拝にこだわるか
第二章 封じ込められた過去とは何か――朝鮮半島
1 韓国併合――条約と強制
2 日韓条約と植民地支配の清算
3 日朝国交正常化とピョンヤン宣言
第三章 抗日戦の記憶はどう変容したのか――中国
1 政府によって凍結された記憶
2 転機としての日中共同声明
3 高揚するナショナリズムと歴史観の転換
第四章 アジア太平洋戦争の記憶と歴史の見直し
1 アジア系アメリカ人と戦争の記憶
2 日系カナダ人と戦争の歴史
3 先住民の復権――ハワイとグアム
補遺 東南アジア――戦争の記憶と植民地主義
終章 歴史和解は可能か
あとがき