目次
第一講 武蔵という人
武蔵論争
吉川英治の参戦
司馬遼太郎は『五輪書』を読んだか
実の道
小林秀雄の「器用」
武蔵の「至極」
第二講 武蔵の方法
上泉伊勢守と〈流儀〉
上泉伊勢守の無敵伝説
流祖の文体
職と兵法
「勝つ」こと
大の兵法,小の兵法
かんなと刀
武蔵とデカルト
武蔵の実践九箇条
常の身を兵法の身とし……
第三講 武蔵の剣
二刀について
「吊り腰」の教え
「兵法の身なり」
至極の振り
観の目つよく
「常の身」と「兵法の身」
「五つのおもて」
「石火のあたり」
「ねばりをかくる」
「太刀にかはる身」
「兵法心持の事」
第四講 実の道を行く
武蔵と宗矩
「独り太刀をとつて」
「けいきを知る」
実用主義(プラグマティズム)
道具を用いる
ものに応じること,入り込むこと
武蔵の水墨画
「実の道」と二つの道具
あとがき