紹介
1951年に刊行された本書は,アメリカ外交における「法律家的=道徳家的発想」が,錯綜した国際政治への対応をいかに誤まらせ,国際的安定を不可能にしたかを鋭く分析し,世界的に大きな反響を呼んだ。増補版では,朝鮮戦争,ベトナム戦争の事例を通して,アメリカ外交論の古典ともいえる本書の基本的主題を再考し,更に対ソ関係,核兵器,軍事化の拡大という今日の危機的な諸問題を取り上げ,アメリカ外交のあるべき方向を提言する。
目次
第1部
第1章 スペインとの戦争
第2章 ヒッピスレー氏と門戸開放主義
第3章 アメリカと東洋
第4章 第1次世界大戦
第5章 第2次世界大戦
第6章 現代世界の外交
第2部
ソヴェトの行動の淵源
アメリカとロシアの将来
第3部
第1章 ウォルグリーン講演の回顧
第2章 アメリカ外交と軍部